これから作り置き生活を始めよう!と思ったとき、まずは保存容器の購入から始める方は多いのではないでしょうか。しかし、ガラス製や琺瑯などたくさんの種類があるため、どれを選んだらよいのか悩んでしまいますよね。

出張作り置きサービスの料理家として活動する筆者は、保存容器の種類がいかに重要かを日々実感しています。そこで、作り置き初心者の方がこれだけは抑えておきたい『保存容器の選び方のポイント』をお伝えしたいと思います。

作り置きの保存容器を選ぶ際に重視すべき4つのポイント

保存容器を選ぶ際には、以下の4つのポイント(機能性)に着目してみましょう。

①密閉性

密閉性は、美味しさや鮮度を保つために重要です。つまりは空気が入り込まない、液漏れしない作りかどうかなど。パッキンの状態や、容器の説明書きを注意深く見ると密閉性を判断することができます。

②耐熱性

冷蔵庫に保存した作り置きおかずを、皿に移し替えず、保存容器ごと温めて食卓に出せたらとても楽ですよね。それには容器の耐熱温度や、電子レンジ使用できるかが重要なポイントです。

③衛生面

汚れが落ちにくかったりすると、菌が繁殖しやすく衛生上好ましくありません。汚れやにおいが落ちやすい素材か、洗いやすい形状かということに注意しながら選びましょう。

④手入れのしやすさ

普段食洗機を使っている方は、食洗機で洗えるかも重要なポイントです。また、熱湯消毒できるか、軽くて運びやすいかどうかということも大切ですね。

初心者さん向き!万能で台所に彩りを添えるガラス製容器 

4つのポイントを抑えながら、見た目も良く、初心者の方に特におすすめしたいのがガラス製の保存容器です。密閉度は物によって異なりますが、しっかり密閉できるタイプも多く存在します。また、耐熱性があり、電子レンジも使用可能というのが大きなメリット。容器のまま温めて食卓に出せば、透明なガラスを通してお料理の彩りが食卓に添えられます。

清潔感は見た目だけじゃない!衛生面に秀でた琺瑯製容器 

琺瑯製も4つのポイントが上手く押さえられた保存容器です。レンジ加熱はできませんが、ガス火を直接当てて温めることができ、コンロに乗せて温めなおしたり、グリルで焼き上げることが可能です。真っ白な見た目からは清潔感が漂い、冷蔵庫に入れるとすっきりとした印象に。また、清潔感は見た目だけではありません。油汚れがするりと落ち、においも付きにくい素材のため、実際の衛生面でも優秀です。

それぞれの特徴を押さえて自分に合った容器選びを 

保存容器を選ぶ際の4つのポイントを紹介しましたが、その中でも重視するポイントは人それぞれ。自分に合った容器を選ぶことで、楽しく快適な作り置き生活をすることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。


廣野沙織(管理栄養士・シェアダイン料理家)

お茶の水女子大学大学院にて食品科学を専攻し、調理を科学的に扱い美味しさを追求する研究を行った。研究の傍ら、レシピ開発や執筆活動に従事し、在学中にフリーランス管理栄養士として開業。出張・作り置きサービス「シェアダイン」の料理家として、主に子育て世帯の食事に向き合い、献立の提案・調理・レシピ提供等を行っている。

シェアダインとは

栄養士や調理師など食のプロ料理家が、家庭料理をご提案し、4日分のお料理を調理する出張「作り置きサービス」の会社です。登録しているプロ料理家がライターとして発信する、妊活・妊娠・出産・育児を楽しむためのウェブメディアも運営しています。

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