離乳食における「だし」と「和食」のキーポイント3つ
前回に引き続き、「和食まるごとBOOK」で伝えたいたった3つのこと。その3!
- 『だし』は、子どもの味覚への最高のプレゼント
- 『だしを用いた和食』は、難しく考えなくていい!
- 実は、大人の料理と調理プロセスを途中まで共通に、効率化できるんです。
料理の途中経過材料を、ちょっと離乳食やこども用にとりわけ
たとえば、かぼちゃのだし煮なんか、ひとまずだしを火にかけて煮込んで、しょうゆや砂糖で味付けする前に、柔らかい部分を子供用にとりわければいいんです。
肉じゃがも同じ。食材に火が通って柔らかくなって、味付けする前に、とりわければいい。
ぜひ試してみてください。
ある日突然、「おいしい!」の声!
野菜嫌いな子どもは少なくないですが、だしの旨味をそえた野菜はよく食べるように思います。
1歳を超えてしゃべり始めるようになると「おいしい~」と、突然発声したりします。うちの子も、生野菜や炒めた野菜はあまり食べなくても、お味噌汁に入れた野菜、だしで煮込んだ野菜などはよく食べます。こうやって子ども向けにだし+野菜料理を作っていくと、ついでに大人も野菜を家でたくさん食べるようになって、健康的で、いい感じです。あ、ちなみに毎週こんなにまじめにだしをとっているわけでもなく、忙しいので、最近はだしパックもよく使っていますよ。水を500mlお鍋にいれて、だしパックぽんといれて沸騰させたらおいしいだし、というもの。超時短で味噌汁作れます。常に完璧じゃなくていい、いい意味で肩の力を抜いて、だし、日々とりいれていきましょう!
スロー食育・食材研究家 片岡修平
食への関心から、京都大学農学部食品生物科学科に進学、同卒。育児経験や、農林水産省への出向経験も踏まえた、「こどもの味覚を育てる食のポイント」の外部講演を都内随所で行う。テレビ朝日系「お願いランキングGOLD」に食の専門家50人として出演。共同研究には、離乳食・こども食へのだしの活用をうたう『和食まるごとBOOK』の冊子製作・広報効果測定を行った「平成27年度農政施策の候補による女性の消費行動変化調査事業」がある。
プライベートでは1児の父。(元々、自炊能力はある方だとの自負はあったものの、妻の料理能力の高さに完敗してからは、出すぎないように心がけている)。
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