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ココア、おでん、ミネストローネ、具だくさんのけんちん汁・・・
この時期になると、急に食べたくなりませんか?
寒い季節には「あったかさ」がポイント高くなりますね。
こんな風に、おいしさって甘味とかうま味だけじゃないんです。
今回はそんなおいしさを構成する「特別スパイス」絵本を集めてみました。
「いただきまーす」も、おいしさです。『いただきますあそび』
おすすめ年齢:0歳・1歳・2歳
定価:¥680+税
作・絵:きむらゆういち
出版社:偕成社
ネコもイヌも、子どももママも
みんな、食べる前に「いただきます」ってごあいさつ。
とってもわかりやすいしかけ絵本です。
ロングセラー絵本ですから、親世代の方も読んで育っているかも。
やっぱり、「いただきます」「ごちそうさま」って自然に言える子に育てたいですよね!
食べることは本能ですが、あいさつや感謝は大人が教えていかないと身につきません。
この一言は小さいうちに習慣にしたいですね。
スプーンやフォーク、おはしは大事な食事のパートナー。『スプーンちゃん』
おすすめ年齢:0歳・1歳・2歳
定価:¥390+税
作:小西英子
出版社:福音館書店
生まれた子はおっぱいやミルクの時期を経て
離乳食に入り、やがてスプーンに興味を持ちますね。
最初は、カンカンと食器を叩いたりするかもしれないけど・・・。
この絵本、乳児にとっても人気で、何度もリクエストされます。
スプーンやフォーク、おはしは大事な食事のパートナー。『きょうから おはし』
おすすめ年齢:2歳・3歳・4歳
定価:¥1,000+税
作・絵:とくながまり、みやざわはるこ
出版社:アリス館
そして、次はおはしです。
この絵本に出てくるのは、3歳の誕生日にマイおはしを持参し、
マイおはしでごはんを食べることになっている、そんな保育園です。
主人公におはしの使い方を教えてあげるのは、先生・・・ではなく
お誕生日が先にきたクラスメイト。
いいですよねえ、子ども同士が教え合うって。とてもステキな取り組みです。
身近な道具が好きになったら、毎日のごはんが楽しみになりますよね。
絵本を入口に、スプーンやおはしのはなしができるといいなと思います。
これこそが団らん!一緒に食べる喜びを感じる『14ひきのあさごはん』
おすすめ年齢:2歳・3歳・4歳
定価:¥1,000+税
作・絵:いわむらかずお
出版社:童心社
忘れてならないのは、みんなで食べるおいしさです。
どんな高級食材のお料理でも、「コレ、おいしいね」って分かち合う人がいない食事はおいしさが半減しちゃう気がします。
この「14ひき」のシリーズは、家族なかよしなんです。
みんなで朝ごはんの準備をしてみんなで食べる。
家族でごはんを食べるって、世の中の1番のご馳走じゃないかしら。
気持ちのいいごはんタイムにはマナーも大事。大人も一緒に学べる『テーブルマナーの絵本』
おすすめ年齢:小学生~
定価:¥1,600+税
作・絵:高野紀子
出版社:あすなろ書房
子どもにテーブルマナーなんて・・・ってひかないでくださいね。いい本なんですから。
なかなか親でも伝えらないことを、カワイイ絵でふんわりと伝えてくれます。
例えば「お箸でしてはいけないこと」のコーナーを覗いてみると
まよい箸
もぎ箸
刺し箸
拾い箸
押し込み箸
コレ、全部わかります?
親子で楽しみながら、いっしょに知っていくのもいいですよね。
正直な話、大人の会食で隣にくちゃくちゃ食べる人がいたら、
それだけでゲンナリしてしまいます。
すぐじゃなくてもいいんですけど、道具への愛着やマナーを知って、
いつもじゃなくていいんですけど、みんなで食べる幸せを感じてほしいです。
大久保 徳久子(おおくぼ とくこ)
絵本de子育てコーチ/ 読書アドバイザー
出版社にて絵本・児童書の書籍編集に携わったのち、現在はフリーランス編集者として活動。手掛けた絵本・児童書は300冊にのぼる。編集者としての経験を活かし、子どもの本の講座や個人レクチャーを行っているほか、小学校や保育園で読み聞かせ活動を続けるなど、多岐にわたって絵本の魅力を広める活動を行っている。直近では、文京区図書館において絵本講座「本好きの子どもを育てるレシピ」を担当し好評を博した。
また、子育てする親向けに、絵本にコーチングの知識を織り交ぜたオリジナル講座【絵本de子育てコーチング講座】も不定期に開催。
発売中の『幸せに生きる力をつける3~10歳までの子育て』(洋泉社)にて図書館の使い方ページを担当。
プライベートでは1児のママ。
公式ブログ http://ameblo.jp/ehonde
■毎月開催中■
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