冬といえば、コタツに入ってみかんを食べるという光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。みかんは皮がやわらかくてむきやすく、手軽に食べることができるので毎日のビタミン補給にぴったり。甘くてジューシーなみかんは幅広い世代に人気です。ですが、そろそろ旬も終わりに近づき、食べ飽きてしまった方や、箱買いしたけれど消費できずにお困りの方も多いかもしれません。そこで今回はみかんを普段の料理に取り入れたおすすめの使い切りレシピをご紹介します。
ビタミンCだけじゃない!おさえておきたいみかんの栄養
みかんにビタミンCが豊富に含まれているというのはご存知の方も多いはず。それだけではなく、緑黄色野菜並みのカロテンも含まれています。他にもカリウム、葉酸、食物繊維なども含まれていて栄養価の高い果物と言えます。薄皮やすじにもペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維やポリフェノールが含まれています。ペクチンは大腸がん予防や血液中のコレステロール低下に効果的と言われているので、薄皮ごと食べるのが理想的です。みかんなどの柑橘類の皮を乾燥させたものは陳皮と呼ばれ、漢方薬などに使われます。
みかんを購入してすぐに食べきれない場合は、丸ごとラップに包んで冷凍みかんにしたり、ジャムやジュースにしたりとアレンジも楽しめます。普段の料理にもみかんを加えるとぐっと風味が増し、爽やかな香りも楽しめますよ。それでは早速おすすめレシピをご紹介します。
フルーティーで食べやすい!みかん入りキャロットラぺ
【材料】
- みかん・・・1個
- ニンジン・・・小1本
- アーモンドやカシューナッツなどお好みのナッツ・・・少々
- 砂糖、塩・・・各小さじ1/2
- 酢・・・小さじ1
- オリーブオイル・・・小さじ2
- イタリアンパセリ・・・適宜
【作り方】
- みかんは皮をむき、半分は果汁を絞り、残り半分は小房に分ける。
- ニンジンは細切りにしてボウルに入れ、塩少々(分量外)をふって5分ほどおく。しんなりとしたら水気を絞る。
- 2に砂糖、塩、酢、オリーブオイルとみかん果汁を大さじ1程度加える。小房に分けたみかんと粗く砕いたナッツを加え、全体をさっくりと混ぜ合わせる。お好みでイタリアンパセリを散らす。(冷蔵庫で少し味をなじませると一層美味しいです。)
シャキシャキとした食感が楽しいキャロットラペは、みかん果汁を加えるとフルーティで、ニンジンが苦手なお子様でもグッと食べやすくなります。ニンジンにもみかんにもカロテンが豊富に含まれているので、相乗効果で抗酸化作用も期待できます。ナッツのほかにレーズンを加えても美味しいです。食べきれない分はパンに挟んでサンドイッチにしても◎。
輪切りのみかんが可愛い!アジのエスカベッシュ
【材料】2人分
- アジ(三枚おろし)・・・1尾分
- みかん・・・1個
- 玉ねぎ・・・1/2個
- ニンジン・・・1/4本
- パプリカ(赤)・・・1/2個
- ニンニク・・・1片
- 白ワイン・・・3/4カップ
- 白ワインビネガー(もしくは酢)・・・1/2カップ
- 砂糖、塩・・・各小さじ1/2
- 薄力粉・・・少々
【作り方】
- みかんは皮をむいて半分を輪切りにし、残りは果汁を絞っておく。
- アジは食べやすい大きさに切って塩コショウ少々(分量外)をふり、薄力粉をまぶす。余分な粉は落としておく。
- 玉ねぎ、ニンジン、パプリカ(赤)はそれぞれ細切りにする。ニンニクは芯を取り除いて薄切りにする。
- 鍋に白ワイン、白ワインビネガー、砂糖、塩を入れて火にかけ、煮立ったら火を止める。
- フライパンにオリーブオイルをひいて中火で熱し、アジを両面こんがりと焼く。一旦皿に取り出しておく。フライパンをさっと拭いてオリーブオイル少々を足し、ニンニクを炒める。香りがたってきたら玉ねぎ、ニンジン、パプリカを入れてしんなりとするまで炒める。
- 保存容器に5を入れ、4を注ぐ。みかん果汁を大さじ2程度加え、輪切りにしたみかんをのせる。冷蔵庫に入れて味をなじませる。器に盛り付け、お好みでイタリアンパセリのみじん切りを散らす。
エスカベッシュとはスペイン風南蛮漬けのことです。手に入れば豆アジで作るのが一般的ですが、三枚おろしのアジを使うと手軽に作ることができます。みかん果汁を加えることで酸味がマイルドになります。マリネや南蛮漬けなど酸味の効いた味が普段は苦手なお子様もペロリと食べられたりするのでオススメですよ。輪切りにしたみかんは見た目にも可愛いのでおもてなしとしてもおすすめです。冷えた白ワインと良く合います。
みかんの甘みが子どもウケばっちり!ハニージンジャーチキン
【材料】
- 鶏手羽中・・・10本程度
- 塩コショウ・・・少々
- 片栗粉・・・少々
(たれ)
- みかん果汁・・・大さじ2~3
- しょうがのすりおろし・・・小さじ1
- はちみつ・・・小さじ1
- 醤油・・・大さじ1/2
【作り方】
- 鶏手羽中には骨に沿って浅く切り込みを入れ、塩コショウをまぶす、片栗粉を薄くまぶして余分な粉を落とす。
- フライパンにオリーブオイルをひいて中火で熱し、鶏手羽中を皮目から焼く。こんがりと焼き色が付いたら、全面を転がしながら焼き、中まで火を通す。
- (たれ)の材料を合わせ、鶏手羽中に絡めるようにして焼く。照りが出たら火を止めて器に盛り付ける。好みでブラックペッパーをふって頂く。
カリッと香ばしく焼いた鶏手羽に、はちみつとしょうがベースのタレを絡めたハニージンジャーチキンです。つややかな照りが食欲をそそります。みかんの甘酸っぱさが爽やかであとひく美味しさです。大人用にはブラックペッパーをふっても◎。
いかがでしたか?
みかんを使ったおすすめレシピ3選をご紹介しました。みかん果汁をドレッシングや合わせ調味料に加える方法だと、初心者さんでも取り入れやすいと思います。この時期余りがちなみかんを、無駄なく美味しく活用してくださいね。
ライター紹介 楠みどり(シェアダイン料理家) シェアダインとは 栄養士や調理師など食のプロ料理家が、家庭料理をご提案し、3日分のお料理を調理する出張「作り置きサービス」の会社です。(https://sharedine.me) |