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日本で外食産業の市場縮小が続くなか、今回の消費増税によって衰退が加速し、食の専門家が活躍できる場がさらに減少してしまうことが懸念されています。
その一方で、新たなキッチン業態が登場しています。フードデリバリーに特化したゴーストキッチン、レストランの空き時間を貸与するゴーストレストラン、複数で共有するシェアキッチンなど、「店舗に依存しない働き方」ができる環境が少しずつ整ってきたと言えるのではないでしょうか。
そうしたなか、食の専門家がフリーランスとして店舗に頼らず活躍できる「出張シェフ」という働き方に大きな注目が集まっています。
一般家庭のキッチンに出張し、そのご家庭のニーズに合った料理を提供するパーソナルサービスとはどのようなものか。実際にシェアダインの「ホームシェフ」として活躍するお二人の事例をご紹介します。
エイトさんのストーリー「夜はイタリアン経営、昼は出張料理のパラキャリを選んだ」
二人目は、都内でオーナーシェフとしてイタリア料理店を経営しながら、数カ月前からシェアダインの出張シェフとして活動を始めたエイトさんをご紹介しましょう。
都内のレストランを中心にイタリア料理の腕を磨いた後、「東京で学び感じるイタリア料理は本物なのか。イタリアのシェフがどのような料理を作っているのか現地で感じたい」と、イタリア北部に渡って修行。帰国後、都内でレストランを開業します。オーナーシェフとして厨房に立つ日々です。
常連のお客様のすすめで出張シェフの道へ
そんなエイトさんが出張シェフを兼業先に選んだのには、ある事情がありました。「店が住宅地にあるため、平日ランチの集客がなかなか難しくて」
スタッフとも相談した結果、ランチ営業を週末に限定することを決断。エイトさんは代わりに、昼間できる仕事はないだろうかと考え始めました。その矢先、常連のお客様が「それなら」と薦めてくれたのが、働く時間や曜日を選べるシェアダインの出張シェフという働き方でした。
さっそくシェフ登録を済ませて、出張シェフの仕事を始めたエイトさん。出張料理では、限られたキッチンで、限られた時間で、限られた食材を使って、ご家庭の悩みに答える料理をその場で作ることが要求されます。「自分の作りたい料理を表現していく」オーナーシェフとしての仕事とは異なる環境ですが、「だからこそ楽しい。突然出されたお題に答える『料理の鉄人』みたいで、よしやってやろうって思うんです(笑)」。
出張シェフとしての仕事は14時まで。そこから店舗に戻り、夜の仕込みを始めるのが、現在のエイトさんのワークスタイルです。
食べる人の顔を見て作る
両者は異なる仕事に見えますが、エイトさんにとっては「オープンキッチン」という大切な共通要素があります。
「食べてくださるお客様の顔を見て、作りたいんですよね」と話すエイトさんは、自分で店舗を開業にあたってオープンキッチンにこだわりました。それは、遠目でも顔を見て、このお客様に対して作っているという気持ちを大切にしているから。実際にご自身の店舗では、たとえば家族連れで小さなお子さんがいた場合、「このチーズは食べられますか」などと質問をするよう心がけているそうです。
出張シェフとしての仕事も、家庭のキッチンで実際にお客様と対面し、ニーズを聞き出します。好きな食材や嫌いな食材、好みの味付けやその他お困りのこと。「どういう方が食べるのか、目の前にいらして、料理をする。僕にとってはそれがとても大切なことです」
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食の専門家としての道。フリーランスの出張シェフとして活動したり、新たなキッチン業態を利用したり、店舗を経営しながら出張シェフとのパラキャリを実践したり。店舗に依存しない働き方がさらに拡大していくことが期待されています。
シェフとして登録・応募する
エイトシェフの登録する出張シェフサービス「シェアダイン」では、専門性を活かして日々の食をサポートする出張シェフを募集しています。
ご家庭向けの出張料理サービスだけでなく、飲食店でのお仕事もあるため、安定した収入を作ることが可能です。
ご興味ある方はぜひ説明会にお越し下さい。シェアダインのシェフとしての活動についてご説明します。
▼オンライン説明会へのご参加はこちらから
https://content.sharedine.me/chef.recruit2024