最近のお客様の予約状況はいかがでしょうか

ありがたいことに、多くのお客様から予約をいただいています。2週間くらい先のご予約が埋まっている状況で、キャンセルなどが出なければ、基本的に1日2件のペースで回らせていただいております。週1日は休みを取るようにしていますので、それ以外の日は出張シェフの予定が入っているという状況です。

デザートメニューでは、好評いただいている「わらび餅」に加えて、「あんこ」のプランも始めました。ケーキなど洋菓子などもご提供しています。通常の作り置き料理に加えて、一手間かけた料理も用意するように、心がけています。

これまでに、指名してくださるお客様の世代などに変化はありましたか

私は日本料理が専門のため、以前は40~50代くらい方が多いと思っていましたが、そうでもなかったです。20代といった若いお客様も増えてきていますし、30代の子育て世代といったご家庭も増えています。メディアで私のことを知って予約された、というお客様もいらっしゃいます。

ニーズとしては、「本格的な和食を自分でつくるのは難しいけれども、外で惣菜は買いたくない」といった動機で、利用されている方もいるようです。どのような材料が惣菜に使われているか不安視されるお客様もおり、「食育」といった考え方も意識されて、お子様には目の前で調理したものを食べさせたいという考えもあるかと思いますね。

食に対する安心感を得たいというお客様も増えているようです

そうですね、特に最近の食料品の値上がりに伴って、外食や中食では今まで使っていた食材を代替品にするところも出てきています。バターをマーガリンにかえるといったように。スーパーなどの惣菜についても、材料を安いものに置きかえないと、価格を維持できないという状況です。

その点、出張料理ではご自宅にある食材を使って、シェフが目の前で料理をするという安心感もあり、ご利用頂いているところがあると感じています。

出張シェフになられてから、あらためて飲食業界をどのように感じられていますか

私は和食を軸に出張料理をやっていますが、懐石料理や割烹になどで働いていた頃は、仕事では他の料理を作りませんでした。これは和食に限らずフレンチ、イタリアン、中華などにも当てはまることです。もちろん、普段から本を読んだりして、他ジャンルの料理技法を取り入れることはできますが、限界があります。

その点、出張料理をやっている今の方が、お店に勤めているときよりも他のジャンルを学ぶ機会が増えたのは事実です。料理店にはその店の味というものがあり、同じような味付けでつくることが求められます。出張料理では逆に、お客さまにリピートして頂くためには飽きさせないための味付けなどの工夫が必要です。そういう意味では、今の方が仕事をするうえで刺激がたくさんあります。

出張シェフになってから、他のジャンルの料理を学ぶ機会が増えたということは、確実に言えるでしょうね。

コロナ禍もあり、若い世代にとっては、和食店の敷居が以前よりも高くなってしまったようです。

和食店で食事をされる若い方もいらっしゃるとは思います、ただ、お店に足を運ぶ機会が減ってしまうと、料理だけでなく和食にまつわる文化や知識に触れる機会が減ってしまいます。

例えばお店に行くと、生けてあるお花や、料理が盛り付けられている器(うつわ)について説明してもらったり、お花やお皿の話題で会話が弾んだりするといった経験ができます。そういった機会が減ってしまうことは、とても残念に思います。

和食に対する敷居を低くするためにも、出張料理をお客さまに利用して頂いて、和食の世界を知ってもらうきっかけになれば良いと考えているところです。

これとは逆に、私が伺う先には、博識なお客さまもいらっしゃいます。他愛のない会話で出てきた本のタイトルを覚えて、後で読むように心がけています。次回伺ったときに、読んだ本の内容についてお話ができますから。料理だけでなく、ふとした会話も接客のうちだということは、お店に勤めているときに学んだことです。

出張シェフになられて、シェアダインの社会的意義についてはどうお考えでしょうか

コロナ禍をきっかけとして、お客様の仕事のスタイルとして、オンラインがすっかり定着してきたと実感しています。在宅ワーク中のお客様のお宅に伺うことも増えていて、私が料理を作っている間に、お客様がお子様のお迎えに行かれて、私が留守対応をするというようなこともあります。信頼してもらえることはありがたく、責任も感じます。

また、会社員の旦那様が家でリモートワークをされていて、奥様がサービス業や医療などに従事されていてリモートワークができない場合に、シェアダインのサービスを利用されるケースもあります。こうした社会の変化に対応して、安心してサービスをご利用頂けていることは嬉しく思います。

 

今後の目標については

これからは外国人の入国制限も緩和されてきて、出張シェフを利用される方も増えてくると見ています。海外出身のお客様にとっては、和食店で食事をするには、しきたりが難しいところがあります。そこで、ご自宅などで気軽に和食を味わって頂きたいですね。

実はオンラインで英会話も習い始めています。既存の和食店でもミシュランに載っているような有名店で、英語が話せるスタッフがいないと、なかなか外国のお客様にはリピーターになってもらえません。私も外国の方がリピーターになってもらえるよう、英語が話せるようにしておこうと、準備を進めているところです。

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