乳幼児の胃は小さく、消化機能も発達途中のため、三度の食事だけでは必要な栄養を摂取しきれない場合があります。1歳頃から、成長に欠かせない栄養をおやつとして取り入れてみましょう。おやつを与える回数は、1歳~1歳6ヶ月頃までは、午前・午後の1日2回が目安です。午前のおやつは麦茶などの水分補給や、牛乳・果汁ジュースなどの軽めのものにしましょう。午後はりんごやバナナなどビタミン豊富な果物類、または蒸したイモや小さなおにぎりなど、エネルギーのもとになる炭水化物を与えるのも良いでしょう。市販のお菓子を与えるのはたまにであればOKですが、おやつ=お菓子ではないことを念頭に置いておきましょう。通常の食事では不足しがちな牛乳・乳製品・果物を積極的に摂ることをおすすめします。

今回は、出張料理サービスの料理家である筆者が、実際に娘に食べさせていた手作りおやつをご紹介します。おやつを手作りするのは面倒そう、難しそうと思われるかもしれません。ですが、どれも身近な素材を使って簡単にできるものばかりです! 是非お試しくださいね。

『季節の果物でビタミン補給!簡単コンポート』

コンポートというと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、簡単にいうとシロップ漬けです。季節の果物を使うので子どもにも安心して食べさせることができます。何より甘さを調整できるのが手作りならではの醍醐味です。

ここでご紹介するのは桃のコンポートですが、季節に応じてアレンジ可能です。桃は食感が柔らかく、シロップに漬けておけば冷蔵庫で1週間ほど保存が効くので、一度にまとめて作っておくことも可能です。桃以外にもりんごやあんず、ミニトマトなどで作っても美味しいですよ。

【材料】作りやすい分量を表記しています。

・白桃・・・3個

・レモン・・・1個   

・水(A)・・・400㎖

・砂糖(A)・・・100g

<作り方>

1・白桃は皮ごと良く水洗いし、皮のくぼみに沿って種まで届くよう包丁を入れる。両手で握り、一方をひねるようにして半分に分ける。種の部分をスプーンでくり抜く。(アボカドを切る時のイメージでやってみてください。)レモンは半量を薄切りにし、残りは果汁を絞っておく。     

2・鍋に(A)を入れて火にかけ、砂糖が溶けたらレモン汁を大さじ1程度加える。白桃の皮付きの部分を下にして、弱火で10分ほど煮る。   

3・上下を返してさらに5分ほど煮る。火を止めて粗熱を取る。     

4・皮をむき、清潔な保存容器に入れて薄切りにしたレモンを添える。しっかりとシロップに浸かった状態で5日程冷蔵保存が可能です。(レモンの薄切りは取り除いてもOKです。)

 

『成長期に欠かせないカルシウムを補給!プルプルミルクゼリー』

つるんとのど越しが良いゼリーは、まだ乳歯が生えそろっていない乳幼児でも食べやすいのでおやつにおすすめです。フルーツのゼリーでも良いですが、牛乳を使うと成長期に必要なカルシウムを補うことができます。缶詰や季節のフルーツを添えれば同時にビタミンも摂取できます。ミルクゼリーは甘さ控えめに作り、フルーツやシロップの甘さを加えるとよりヘルシーに仕上がって◎。豆乳で作ってもOKです。

【材料】一度に作りやすい分量を表記しています。

・牛乳・・・200㎖

・砂糖・・・大さじ1 

・粉ゼラチン・・・2.5g

・水・・・大さじ2

・オレンジなどの果物・・・適量

<作り方>

1・水に粉ゼラチンを振り入れてふやかしておく。

オレンジは皮をむいて実を取り出しておく。 

2・鍋に牛乳、砂糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止め、ゼラチンを加えて溶かす。     

3・粗熱が取れたら、器に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。固まったら、オレンジなどの果物をのせる。

『炭水化物でエネルギー補給!ニンジン入りパンケーキ』

パンケーキは食事としてもおやつとしても重宝します。一度に沢山の量が食べられない乳幼児には、生地にヨーグルトやニンジンのすりおろしなどを加えて、一口で色々な栄養が摂取できるように工夫しましょう。冷凍保存できるので、一度に沢山焼いておくと便利です。ニンジンのすりおろしのほかにも、マッシュしたかぼちゃやさつまいもを入れてもOKです。

【材料】小さなパンケーキ(おたま半量程度)が10枚ほど焼ける分量を表記しています。

・薄力粉(A)・・・100g

・ベーキングパウダー(A)・・・小さじ1

・卵(A)・・・1個

・牛乳(A)・・・大さじ4

・ニンジンのすりおろし(A)・・・大さじ1~2

・プレーンヨーグルト・・・大さじ2

・トマトやお好みの果物・・・適宜

<作り方>

1・薄力粉はふるっておく。ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせる。さらにプレーンヨーグルトを加えてさっくりと混ぜ合わせる。

2・フライパンを中火熱し、1をおたまですくって流し入れる。表面にポツポツと空気の穴が出てきたら上下を返し、弱火で焼く。(食べきれない分は小分けにしてラップで包み、冷凍保存可能。)

3・お好みで水切りヨーグルトやフルーツ、メープルシロップを掛けてもOKです。

いかがでしたか?

大人にとってのおやつは嗜好品ですが、乳幼児期のおやつは捕食の役割が強いのが特徴です。ですが、おやつを与えすぎて食事が食べられなくなっては本末転倒ですので、おやつを食べる時間を決め、運動量なども考慮しながらバランスを見て加減することも大切です。

そして、おやつの時間は子どもにとって心の安らぎになるということを忘れないようにしましょう。ママが手作りしたおやつを、子どもと一緒に「美味しいね」と言って食べたり、子どもの成長に合わせて親子でおやつを手作りしたり、おやつを通じて楽しみを共有することは社会性を育むことにも繋がります。

ママと子どもが笑顔でおやつタイムを過ごせるように、参考にして頂けると嬉しいです。

ライター紹介 楠みどり(シェアダイン料理家)
輸入青果会社勤務時代に野菜に興味を持ち、野菜ソムリエプロ、フードコーディネーターの資格を取得、料理教室を主宰。出産後は子どもの味覚の敏感さに驚き、子どもの味覚を育てたいという思いから、幼児食インストラクターの資格を取得。現在はフリーランスのフードコーディネーターとしてレシピ開発やスタイリングなど行うと同時に、出張・作り置きサービス「シェアダイン」の料理家として、主に子育て世帯の食事に向き合い、献立の提案・調理・レシピ提供等を行っている。

シェアダインとは 栄養士や調理師など食のプロ料理家が、家庭料理をご提案し、3日分のお料理を調理する出張「作り置きサービス」の会社です。(https://sharedine.me)