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指先がかじかむ寒さがやってきました。
冷たい朝に、おふとんから出るだけで、ひと仕事ですよね。
こんなに寒いと体調管理も大変です!
そんな厳しい季節の強い味方は、
あったか~い「スープ&シチュー」。
今回は、お腹の底から温まって
しかもお野菜もたっぷりとれる
冬のおいしさを特集しますよ!
赤ちゃんの食卓が楽しくなる『スープになりました』
おすすめ年齢:1歳・2歳
定価:本体1,200円+税
作・絵:彦坂有紀・もりといずみ
出版社:講談社
赤ちゃんのときからお世話になる野菜スープ!
野菜のうまみがたっぷり入った優しい味。
カラフルな色あいも野菜スープの魅力ですよね。
この絵本では、そのまま食べてもおいしそうな野菜とスープが交互に現れます。
にんじんが・・・・・とろーりスープに。
じゃがいもが・・・・とろんとろんスープに。
ほうれんそうが・・・どんなスープだと思います?
本物みたいな野菜とスープのイラストは、木版画で表現されているんですって!
1歳児にこの絵本を読んでみたら
手を伸ばしてごくんとカップを飲むマネをしましたよ。
あなたのお家のシチューの具は?子供と一緒にごっこ遊びがしたくなる『ぼくのシチュー、ままのシチュー』
おすすめ年齢:2歳・3歳・4歳
定価:本体1,850円+税
作・絵:ほりかわりまこ
出版社:復刊ドットコム
おるすばんのくまちゃんは、ひとりでお絵かきしています。
りんご、にんじん、ブロッコリーに、魚に、車。
好きなものをいっぱい描いて、ハサミでチョキチョキ。
小さく切った絵を全部お鍋に入れて、よくかきまぜたら、
ぼくのシチューの完成だー!
と、そこへ、ままが帰ってきて…。
晩御飯はやっぱりシチュー。
ままくまと、くまちゃんのやりとりが、
本当にほのぼのと気持ちがよくなる会話なんです。
その素敵なセリフも、ぜひ読んで味わってほしいです。
野菜たちの美味しい変身が楽しい『いろいろおふろはいり隊!』
定価:本体1,110円+税
作:穂高順也
絵:西村敏雄
出版社:教育画劇
テレビでよく見かける突撃レポーター風のお野菜3人組、
ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモが
シチューやみそ汁などに入って実況中継するという、おもしろ絵本。
カレーやビーフシチュー、クリームシチューに入って
3人組はどんどん中継を続けます。
ちょっとふざけているようにも見えますが、煮る・こがす・蒸す・揚げるの
調理の違いを描いている貴重な絵本ですよ。
心まであったかくなる絵本『おだんごスープ』
定価:本体1,400円+税
作:角野栄子
絵:市川里美
出版社:偕成社
おばあさんを亡くしたおじいさんが
おばあさんの作ってくれたおだんごスープを食べたいなあと
小さな鍋でスープを作ります。
おばあさんの作り方を思い出しながら・・・。
こんな風にお話の出だしは、寂しいのですけれど
おだんごスープを作ってみたら
小さなお客さんが毎日現れるようになり、
日に日におじいさんは元気になっていきます。
とうとう最後には家にある一番大きな鍋で、たっぷりとおだんごスープを作ります。
やってきた男の子とたくさんの友達に
美味しいスープをふるまうおじいさんは、
もうちっとも暗い顔はしていません。
誰かのためにコトコト煮込むスープは、
自分の心も温かくしてくれるんですね。
離乳食から老人まで、誰もが味わえるスープは
人をつないでくれる食なんですね!
さあ、身体も心も縮こまる寒い冬。
あなたは、スープにする? シチューにする?
子どもと一緒に、ふうふう味わってくださいね。
大久保 徳久子(おおくぼ とくこ)
絵本de子育てコーチ/ 読書アドバイザー
出版社にて絵本・児童書の書籍編集に携わったのち、現在はフリーランス編集者として活動。手掛けた絵本・児童書は300冊にのぼる。編集者としての経験を活かし、子どもの本の講座や個人レクチャーを行っているほか、小学校や保育園で読み聞かせ活動を続けるなど、多岐にわたって絵本の魅力を広める活動を行っている。直近では、文京区図書館において絵本講座「本好きの子どもを育てるレシピ」を担当し好評を博した。
また、子育てする親向けに、絵本にコーチングの知識を織り交ぜたオリジナル講座【絵本de子育てコーチング講座】も不定期に開催。
発売中の『幸せに生きる力をつける3~10歳までの子育て』(洋泉社)にて図書館の使い方ページを担当。
プライベートでは1児のママ。
公式ブログ http://ameblo.jp/ehonde
■毎月開催中■
NPO法人子育てkitchenグループ「本好きの子どもに育てる絵本の読み方・選び方」講座
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