今年は家での暮らし方が大きく見直された年となりました。
家ごはんが続く中で、保続が効く便利な食材として注目されたのが乾物。
干されることで、おいしさも栄養も増しますし、防災食にもなりますよ。
そんな超優等生食材の乾物を絵本で紹介してみますね。

鮮やかな色合いが美しい『のりまき』

  おすすめ年齢:1歳~
  定価:¥ 900+税
  著: 小西英子
  出版社: 福音館書店

 

 

そう、のりも乾物です。
小さな子でも、おにぎりや、この絵本のようなのりまきなら喜んで食べますね。

パリッとしたのり
ご飯の湿り気を吸ってしっとりとしたのり

どちらも、それぞれ美味しいです。

のりの上に、ごはんと具材を順番に乗せて
くるっと巻いて、さくっと切れば、断面の美しいこと!
絵本の表紙を見ただけで、食欲がわきますね。

乾物の秘密を教えてくれる『しわしわかんぶつ おいしいよ』    

    おすすめ年齢:3歳~
  定価:¥390+税
  作: 水上みのり
       出版社: 福音館書店

 

 

乾物は、水に戻して食べることが多いですよね。
水に浸すと、量が何倍にもなって、びっくりすることも。

その様子が、この絵本の中ではちゃんと描かれているんです。

切り干し大根や、ひじきを少量とって
ボールで水に浸すと山盛りになっていて、びっくり!

お正月のお節料理には「黒豆」「ニシン」「しいたけ」「煮干し」など
乾物が大活躍していることもしっかり描かれています。
乾物に詳しくなれる絵本です。

こちらは、現在購入はできませんが、図書館などで手に取ることができます。

人間の知恵を知ろう『干したから・・・』 

    
 おすすめ年齢:5歳~
 定価:¥1,400+税
 写真・文:森枝卓士
 出版社: フレーベル館

 

ページを開くと、みずみずしいトマトが
太陽の下で時間とともにしわしわになる様子が……!

乾物って、どうしてわざわざ干すのでしょう?
干すことで、なにかが変わるのでしょうか?
大人でも詳しく知ってみたいところですよね。

なんで干すのか、干すことで起きる不思議を
丁寧に解きほぐしてくれる写真絵本です。

日本の食文化、秋の風物詩『干し柿』 

       おすすめ年齢:5歳~
  定価:¥1,200+税
  写真・文: 西村 豊
  出版社: あかね書房

 

 

フルーツも干すことを、忘れちゃいけません。
ぶどうや、いちじく、マンゴー、プルーンも手軽に
干したものが手に入ります。

ドライフルーツは、どれも噛めば噛むほど
濃縮したフルーツを実感できますよね!

干し柿は、しぶ柿を美味しく食べるための日本の知恵。
太陽と風の力を借りて、渋さを甘さに変える知恵。
どんなふうに作るのかよくわかる絵本です。

乾物って正直言うと、子どものころにはあまり魅力的に思えませんでした。
でも、次第においしさに気がついて
いまでは日常的に干し野菜を作るまでになりました。ほんと、おいしくなりますよ!
まずは子どもに人気の干しフルーツから試してみては?


大久保 徳久子(おおくぼ とくこ)
絵本de子育てコーチ/ 読書アドバイザー

出版社にて絵本・児童書の書籍編集に携わったのち、現在はフリーランスとして活動。手掛けた絵本・児童書は300冊にのぼる。編集者としての経験を活かし、子どもの本に親しむための講座を開催。マタニティの時期から始まり、赤ちゃん·園児·小学生の親に向けて幅広い対象にして図書館や教育委員会委託講座等で講演するほか、保育士向け雑誌で絵本紹介記事の執筆、小学校や保育園で読み聞かせ活動を続けるなど、多岐にわたって絵本の魅力を広める活動を行っている。

また、子育てする親向けに、絵本にコーチングの知識を織り交ぜたオリジナル講座【絵本de子育てコーチング講座】も不定期に開催、NPO法人理事としても子育て支援活動に関わっている。
プライベートでは1児のママ。公式ブログ http://ameblo.jp/ehonde
シェアダインで食育絵本コラムを連載中

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