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じわっと暑くなってきました。
夏バテしないようにビタミンたっぷりの野菜を食卓にならべたいところですが、多くのママから「ウチの子、野菜食べないんです」というお悩みを耳にします。
子どもって、初めて見るものや、なじみのないものを「苦手」にすることが多いんですよ。
今回は、野菜に親しみを持ってもらえる、いまが旬の夏野菜の絵本をご紹介しますね。
声に出して読み聞かせたい、おすすめ野菜絵本『いっぱい やさいさん』
・おすすめの年齢(1~3歳)
・定価 ¥1,200+税
・文 まど・みちお
・絵 斉藤 恭久
・出版社 至光社
トマト、きゅうり、とうもろこし、グリンピース、……11種類の野菜がしっかりと描かれていて、小さな子には、本物に見えてしまうかも!
みずみずしいもぎたて野菜のような絵が冴えるこの絵本ですが、もうひとつ、優しいまなざしで野菜を捉えた文章も、大きな魅力です。
~きゅうりさんは、
きゅうりさんなのが
うれしいのね~(本文より)
それもそのはず、文は「ぞうさん」「一年生になったら」を作詞した国際アンデルセン賞の詩人まど・みちお。
美味しそうな絵を見ながら、どうぞゆっくり声に出して読んでみてくださいね。
夏野菜の定番、なすを極める(!)おすすめ絵本『つやっつや なす』
・おすすめの年齢(3~5歳)
・定価 ¥1,100+税
・作 いわさゆうこ
・出版社 童心社
続いて、夏野菜の定番、なす。なんとも質感のあるリアルなすのイラストでしょう?
おしりの大きな特徴あるこの形、つるっとした手触り感、紫でもない黒でもない「なすの色」までイラストでしっかり伝えてくれるので、この絵本を読んだら、思わずなすを触ってみたくなるはず。
幼児にもわかる知識がほどよく詰まっているのですが、なにより読んでいて五感を刺激してくる絵本です。
そうそう、「ピンポンなす」なんて、大人でも知らない、なすの種類も載ってましたよ。野菜売り場で探してみては?
夏の太陽のような真っ赤なトマトの絵(写真)本『トマトのひみつ』
・おすすめの年齢(4~6歳)
・定価 ¥900+税
・文・写真 山口 進
・出版社 福音館書店
画面いっぱいの真っ赤なトマト! この絵本とは、息子が保育園児のときに出会いました。園庭のプランターでお友だちと育てていたトマトに、なんと秘密があるらしい……と、
この絵本が教えてくれました。何度も読んでは観察し、絵本の通りだったときには、クラスじゅうで大喜び。そんな経験をして収穫をしたトマトは、格別な味わいだったと思います。
家庭では本格的な野菜作りはできないけれど、プチトマトは比較的に栽培しやすく、苗が売られていることもありますから、育ててみるのもいいですね。そのときはトマトの秘密も探ってみてください。
小学生の夏休みの宿題にもおすすめ。『育てて、発見!「ゴーヤー」』
・おすすめの年齢(6~8歳)
・定価 ¥1,200+税
・文 真木 文絵
・写真・絵 石倉ヒロユキ
・出版社 福音館書店
夏のグリーンカーテンとしても、すっかりおなじみになったゴーヤーですが、まだまだ知らないことがたくさんありました。
◯どうしてゴーヤーは苦いの?
◯ブツブツの部分には何が入ってるの?
◯ゴーヤ―って何日くらいで伸びるの?
こんな疑問を丸ごと解決してくれるのが、この写真絵本。ゴーヤーの断面写真や栽培の仕方はもちろん、苦みを和らげる料理法、最高に苦くする料理法(!)まで幅広く紹介されていて、見どころ満載。自由研究にもバッチリ使える優れものです。
夏野菜はどれも色鮮やかです。絵本でも色に注目しつつ楽しんでみてくださいね。
大久保 徳久子(おおくぼ とくこ)
絵本de子育てコーチ/ 読書アドバイザー
出版社にて絵本・児童書の書籍編集に携わったのち、現在はフリーランス編集者として活動。手掛けた絵本・児童書は300冊にのぼる。編集者としての経験を活かし、子どもの本の講座や個人レクチャーを行っているほか、小学校や保育園で読み聞かせ活動を続けるなど、多岐にわたって絵本の魅力を広める活動を行っている。直近では、文京区図書館において絵本講座「本好きの子どもを育てるレシピ」を担当し好評を博した。
また、子育てする親向けに、絵本にコーチングの知識を織り交ぜたオリジナル講座【絵本de子育てコーチング講座】も不定期に開催。
発売中の『幸せに生きる力をつける3~10歳までの子育て』(洋泉社)にて図書館の使い方ページを担当。
プライベートでは1児のママ。
公式ブログ http://ameblo.jp/ehonde
■毎月開催中■
NPO法人子育てkitchenグループ「本好きの子どもに育てる絵本の読み方・選び方」講座
浅草の大人気親子カフェ【ぱんだカフェ】では赤ちゃんママに「えほんお茶会」
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