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食に関する仕事を仕事内容含めまとめて紹介

シェアダイン編集部
作成日:2022/08/08
更新日:2022/11/29
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目次

食に関する仕事は不況に強く、就活・転職市場でも人気の業種ですが、一口に「食に関する仕事」といっても多種多様。飲食店での調理や、食品製造会社の製品開発などジャンルによって内容が大きく異なります。
この記事では、食に関する仕事に就職・転職を志望する方のために主な仕事内容についてジャンル別に紹介するとともに、資格が必要な仕事とそうでない仕事、食に関する仕事に転職・就職しやすい職業などを具体的に解説いたします。

食に関する仕事とは

「食に関する仕事」とは、人間の生存と成長に欠かせない食物の生産加工、販売供給などを行う事業のこと。広義には野菜や果物の栽培収穫や食用動物の飼育を行う畜産農業、水産動植物の捕獲加工を行う水産業など食料品の生産に従事する一次産業も含まれます。
就職・転職市場における業種分類では、畜産農業や水産業などの一次産業はそれぞれ「農業」「漁業」に分類され、「食に関する仕事」は二次産業の「食品製造業」、三次産業の「食品流通業」「外食産業」などを意味するのが一般的です。
二次産業の食品製造業は、一次産業で生産された農産畜産水産物を原料として工業的な規模で食品や飲料の製造加工と販売を行う事業です。また食品流通業とは、食品製造業者から商品を仕入れて消費者のもとに届ける業種を総称する意味で用いられます。
具体的には食品製造業者と小売店を仲介するBtoBの卸売業や、卸売業から商品を仕入れて消費者に販売する百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなどBtoCの小売業などが該当します。広義には商品の保管と配送を行う倉庫業や運輸業も含まれます。
外食産業は、家庭外で食事を提供するサービス業のこと。レストランや喫茶店、バーなど客の注文に応じてその場所で調理を行い、飲食をさせる事業を意味します。職種としては客に料理を提供するシェフや、接客に従事するホールスタッフが中心です。
そのほか食を通じて人々の健康をサポートする栄養士や管理栄養士なども「食に関する仕事」といえるでしょう。ちなみに栄養士と管理栄養士は栄養指導の専門家として栄養士法で定められた国家資格です。
栄養士は学校給食や医療現場などでおもに健康な人々を対象とする一般的な栄養指導に従事します。一方、管理栄養士は通常の栄養士の仕事に加えて、傷病者や高齢者など栄養管理に特別な配慮が求められる人に対して個別に栄養指導ができる上級資格です。
また病院や福祉・介護保険施設や給食施設など管理栄養士施設などでは規定によって栄養士と管理栄養士の配置が義務づけられる場合があります。

主な仕事内容

ここでは食に関する仕事のうち、二次および三次産業の内容について取り上げます。
まず食品製造業では新商品を開発する企画・開発部門、商品を生産する製造部門、商品を販売する営業部門などがあります。企画・開発部門では、どの食材をどこから仕入れてどう加工し、どんな食品にするかを試作と試食をくり返しながら決めていきます。
商品によっては調理師や栄養士が参加することも。またコンビニや外食産業でも弁当や惣菜、メニューなどの企画開発を行います。
次にレストランや喫茶店といった飲食店の仕事内容は、主にふたつに分類されます。ひとつはお客様をお迎えして席に案内したり、料理を提供する接客担当のホールスタッフ。もうひとつはお客様が注文した料理をキッチンで作るキッチンスタッフです。
ホールスタッフの仕事で重要なのはお客様に対する行き届いたマナーと心配り、丁寧な対応です。キッチンスタッフの仕事で重要なのはお客様から料理の注文を受けたら、決められたメニューとレシピ通りに素早く正確に調理することです。

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食に関する仕事をジャンル別で紹介

「食」に関わる仕事は、食料を安定的に供給したり、栄養価が高くおいしい食事を提供することで人々の健康増進と生活の質の向上に貢献できるやりがいのある仕事です。ここでは食品関係のさまざまな仕事をジャンル別に紹介しています。

調理関連

料理系はレストランなどの飲食店で和洋中の調理を担当する板前や調理師、シェフなどの仕事があります。そのほか幼稚園や学校、病院、福祉施設などに給食を供給する給食センターの調理員も料理系の主要な仕事のひとつです。
給食用の調理員は成長期の子供や傷病患者のために栄養バランスを考慮した特別なメニュー作りを専門に行います。献立作りは管理栄養士や栄養士が行い、給食調理員はレシピに基づいて食材を発注や調理、配膳、調理器材や食器の洗浄消毒、清掃などを行います。

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飲料系

飲食店で酒を中心とするドリンクを提供する仕事としては、レストランでお客様のために料理に合うワインを選んで提供するソムリエや、高度な技術でカクテルなどを作るバーテンダー、エスプレッソやカフェラテなどのコーヒーを提供するバリスタなどがあります。

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スイーツ系

調理系の職種には洋菓子作りを専門に行うパティシエやチョコレート専門のショコラティエ、アイスクリームなど冷菓・氷菓専門のグラシエ、砂糖を原料とした飴細工などを専門とするコンフィズール、和菓子作りを専門とする和菓子職人などがあります。
スイーツ系の調理員は菓子の専門店をはじめ、ホテルや旅館などの厨房で腕をふるいます。

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栄養系

栄養系の職種には栄養士や管理栄養士などの資格が求められます。一般の人を対象に食生活の改善や栄養指導を行ったり、病院などの医療施設で患者の症状や栄養状態に合わせた料理や献立を考案したりして、人々の健康の回復と増進を図ります。

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資格が必要な仕事

食に関する仕事で求められる資格には、飲食店などの調理営業や食品の販売業に必要な食品衛生責任者、栄養指導に従事する場合に必要な栄養士および管理栄養士などがあります。また飲食店でふぐを調理して提供する場合はふぐ調理師の免許が必要です。

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資格が必要ない仕事

意外に思われるかもしれませんが、食に関する仕事で資格が必要な職種は決して多くありません。たとえば飲食店を経営する場合は食品衛生責任者が必要ですが、それ以外の資格がなくてもシェフや料理人、パティシエとして調理に従事することが可能です。
また雑誌などに掲載する料理の写真のスタイリングなどを担当するフードスタイリストや、食に関するイベント企画や料理教室などをサポートするフードコーディネーター、料理研究家などの職業も資格は必要ありません。
なおフードコーディネーターには民間の認定資格があります。認定試験は3級から1級まで。「食」に関連する専門的かつ実践的な知識と資質が求められます。

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食に関する仕事に就ける職業

食に関する仕事に転職を希望する場合、気になるのは「いま自分が従事している職種は、食に関する仕事への転職で有利になるだろうか」という点でしょう。食に関する仕事は多岐にわたりますが、栄養士や調理師などの資格があれば転職はしやすいといえます。
またソムリエやバーテンダー、パティシエなどの職種も、ホテルや旅館のレストラン、バーなどの求人が多い仕事です。食に関する仕事はそれぞれのジャンルで高い専門知識とスキルが求められます。それにマッチする実務的な知識と経験があれば転職は容易です。

まとめ

食に関する仕事は、人間の生存と成長に欠かせない食物の生産加工、販売供給などを行う暮らしの基幹事業です。広義には畜産農業や水産業などの一次産業も含まれますが、一般には二次産業の食品製造業、三次産業の食品流通業、外食産業などを意味します。

食に関する仕事に従事する上で必要な資格は業務にもよりますが、飲食店を経営する場合は衛生責任者、食生活と栄養に関する指導を行うには栄養士か管理栄養士が必要です。

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