
痛風になりやすい食べ物とは 痛風の原因含め解説
中高年の男性に多い生活習慣病の「痛風」。最近ではコロナ禍の影響もあって若い患者も急増しています。痛風は食生活の善し悪しに深く関わる病気です。そこでこの記事では痛風を予防するために避けたい食べ物について解説します。
痛風とは?
痛風は、主に関節や尿路系を攻撃しますが、場合によっては腎臓や心臓など、他の臓器にも影響を及ぼすことがあります。痛風の症状は、発症後すぐに突然発症することが多く、痛みが強烈であることが特徴的です。痛風の症状は、関節の炎症や腫れ、発熱、倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐などがあります。
痛風は、血液中の尿酸値が高いことが原因で発症することが多く、症状は発症後1~2日がピークとされています。その後、腫れと痛みは2週間前後で治まりますが、治療せずに放置すると再発をくり返しながら悪化します。痛風の発症率は、男性の方が女性よりも高い傾向があり女性の患者数は2パーセント以下とされています。
尿酸とプリン体
痛風の原因となる尿酸は、プリン体という有機化合物の代謝によって産出されます。プリン体は生命活動の維持に欠かせない物質のひとつ。細胞の核を構成する核酸や、生命活動を支えるエネルギー源のATPなどが含まれます。
尿酸はプリン体が代謝分解した後の老廃物として生成され、尿や便とともに排泄されるのが普通です。健康な人の場合、尿酸値は血液100ccあたり6mg以下に保たれますが、何らかの原因で尿酸が体内に蓄積して血液100ccあたり7mgを超えると高尿酸血症と診断されます。
尿酸は水に溶けますが溶解度は低く、高尿酸血症が長期化すると血液中で尿酸が結晶化して、全身に悪影響を及ぼします。痛風は尿酸の結晶が関節に沈着して関節液に入り込み、白血球の過剰反応を誘発して炎症を引き起こす病気です。
また尿酸結晶が腎臓に沈着すると痛風腎や尿路結石の原因となります。尿酸には抗酸化作用があり、活性酸素による組織障害を防ぐ「善玉」として機能しますが、高尿酸血症になると多くの有害事象を招く悪玉になるという二面性を持った物質です。
ちなみに女性の痛風患者が少ないのは、女性ホルモンに尿酸の排泄をうながす作用があるからです。しかし、近年では女性が焼き鳥や焼き肉といったプリン体の多い食品を酒とともに食する機会が多くなり、今後は女性の痛風患者が増加することも考えられます。
プリン体の多い食べ物は避けるべき?
プリン体は動物や植物を問わず、生命活動の維持に欠かせない物質です。プリン体は全ての生物の体内に必ず存在します。もちろん自然由来の食べ物にも含まれます。プリン体が全くない食べ物を望むのは現実的ではありません。
また、食べ物に含まれるプリン体は重要なうまみ成分でもあります。栄養価が高くおいしい食べ物ほどプリン体の含有量が高いことが多いです。プリン体が多い食品を忌避すると料理のバリエーションが減少し、栄養バランスも悪化します。
とはいえ、プリン体が多い食品を過剰に食べることはおすすめできません。特に痛風の人は、プリン体が多い食品を食べ過ぎないようにすることが重要です。その代わりに、野菜や乳製品を多めに食べるよう心がけることで、栄養バランスを保つことができます。
プリン体は体内でも作られる
尿酸の元となるプリン体の80~90パーセントは体内の代謝で合成されます。一方、食事から摂取できるプリン体は10~20パーセント。食事の影響はそれほど大きくないとも言えますが、プリン体を多く含む食品を食べ過ぎることは健康的ではなく、尿酸値が高い人にとっては無視できる数値ではありません。
痛風や高尿酸血症の人は尿酸値を下げて 健康を維持することが何よりも重要です。リン体を含む食品は摂取することは避けることはできませんが、過剰に食べることは避けるよう心がけることが大切です。栄養バランスの取れた食生活を実践して生活習慣病のリスクを軽減しましょう。
摂取の目安は1日400㎎以内
日本痛風・尿酸核酸学会が監修する「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」ではプリン体の摂取量の目安を1日400㎎以内としています。これは食生活の改善によって達成できる数値ですが、高プリン体食を過剰摂取すると簡単に超えてしまう可能性もあります。
痛風になりやすい食べ物
尿酸値を食事療法で抑制することは、痛風だけでなく他の生活習慣病予防にも効果的な対策です。以下に示す「プリン体が多い食べ物」は過剰摂取によって痛風や高尿酸血症のリスクが高まる可能性があるので注意が必要です。
プリン体が非常に多い食べ物
食品100gあたりプリン体を300mg以上含むものは「極めて多い食べ物」に分類されます。鶏のレバーやマイワシの干物、あん肝、白子などはプリン体が極めて多く、食べる量や頻度をできるだけ控えることが必要です。
プリン体が多い食べ物
食品100gあたりのプリン体が200~300mgの食べ物は「プリン体が多い」とされています。 豚や牛のレバー、アジやさんまの干物などは「プリン体の多い」食べ物です。魚などの干物類は乾燥しているので100gあたりのプリン体含有量は新鮮な状態よりも高くなります。
プリン体を多く含む食品で意外な盲点は豚骨や鶏がら、煮干しなどを使ったラーメンのスープです。プリン体は水溶性なので骨や肉、干物を煮込んだスープにはプリン体がたっぷり溶け出しています。おいしくても飲み干さないように注意しましょう。
また近年では高尿酸の要因として、肥満にともなうインスリンの過剰分泌も指摘されています。インスリンは尿酸の排泄を阻害する作用があるためで、高尿酸血症で肥満気味の人はプリン体だけでなく、脂肪や糖分のとりすぎにも注意が必要です。
アルコール飲料
アルコール飲料というとビールなどに含まれるプリン体に着目しがちですが、実はアルコールには体内で分解される過程で尿酸の再吸収を促進して体内にとどめる作用があります。その結果、尿酸の排泄が阻害され、尿酸値を高めてしまうのです。
さらにアルコールの利尿作用によって血液中の水分量が低下。尿酸を濃縮して尿酸値をますます高めるなど、痛風には悪いことずくめの飲料です。したがって焼酎のようにプリン体を含まない蒸留酒でも飲酒はおすすめできません。
昔から痛風や高尿酸血症の人は飲酒によって痛風発作を起しやすいと言われています。原因は酒やつまみの干物類に含まれるプリン体にもありますが、アルコールそのものにも尿酸値を高める作用があることに注意しなければなりません。
甘い飲み物
尿酸値を下げる方法としては水分補給も効果的です。ただし果糖の多い飲み物の摂取はかえって尿酸を増やすことになります。果糖は果物などに含まれる糖の一種で、体内で代謝をくり返しながら大量の尿酸を生成します。
また果糖の代謝によっと生じる乳酸には、尿酸の排泄を抑制して尿酸値の増加を後押しする作用も。実際にジュースやコーラなどの甘いドリンクを多く飲むと痛風を発症するリスクが高まるというデータもあるので、甘い飲料の飲み過ぎは禁物です。
まとめ
痛風は血液中の尿酸が結晶化して足や腕などの関節部に沈着して激しい炎症を引き起こす病気です。尿酸の元となるプリン体は生命活動の維持に不可欠な物質ですが、代謝によって尿酸を産生するため、痛風の人はプリン体の多い食事を避ける必要があります。
プリン体の摂取量の目安は1日400㎎以内。鶏のレバーやマイワシの干物、あん肝などはプリン体が極めて多く、食べすぎに注意が必要です。
またアルコールや果糖を含む飲料は体内で代謝されると尿酸を生成するため、痛風や高尿酸血症の人はできるだけ摂取を控えましょう。
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