
プリン体の多い食べ物の解説 尿酸値とは
「プリン体」と聞いて、多くの人がおそらく悪いものであったり、マイナスのイメージを思い浮かべると思います。しかし、プリン体は、生物の細胞中に含まれる遺伝子の構成成分で、生命活動に必要なものなのです。では、その私たちの生命活動に必要であるプリン体がなぜ悪いものだと思われてしまうのでしょうか。そこで、今回はプリン体を多い食べ物やプリン体と痛風の関係性や、プリン体と尿酸値の関係性について解説していきたいと思います。
痛風の原因と症状
痛風はたくさんの尿酸が体内に溜まって、溜まった尿酸が主に、足の指の関節などに結晶化して起こる病気です。尿酸とは、細胞の核に含まれている物質「プリン体」が分解されてできる代謝物です。高尿酸血症と同義ではありません。
痛風の発作部位は、第一中足趾節関節(足の親指のつけ根)が最も多く、足背部、膝関節などにも生じます。痛風は、圧倒的に男性に多い疾患(90%以上が男性)です。女性の場合は、閉経後に血清尿酸値の上昇や痛風発作が増加します。閉経後に増加する理由として、女性ホルモン(エストロゲン)には尿酸排泄を促進する作用があると考えられています。
痛風の発作は、1週間以内におさまります。中間期の時は無症状です。重症になってくると、関節や皮下に尿酸が沈着してコブ状になります。このコブ状のものを痛風結節と呼びます。また、腎臓に尿酸が沈着して腎障害も引き起こします。痛風腎と呼びます。
プリン体と尿酸値
体内では「プリン体」は肝臓で代謝され、「尿酸」となり、体外に排出されます。
体内では、正常であれば約1,200mgの尿酸が蓄積されています。しかし、1,500mgを超えてしまうと痛風や高尿酸血症などのリスクが高まるといわれています。
「尿酸」は、プリン体が肝臓で分解される際に生じる老廃物です。一定量を超えた「尿酸」は尿や便として排泄されています。
1日に体内で賛成される尿酸は約700mgで、同じく体外へ尿や便として排泄される尿酸の量も700mgです。体内の尿酸は常に一定の量に保たれています。血液中の尿酸の濃度を「尿酸値」と呼びます。正常値は男性が3.0〜6.9mg /dl、女性は2.5〜6.0mg /dlです。この数値は尿酸の血液中での飽和濃度に相当します。この正常値を超えてしまうと、それ以上は尿酸が血液中に溶け込めなくなってしまうという値です。尿酸が過剰になってしまい、血液中に溶けきれなくなってしまうと、析出し結晶化し、各関節や腎臓、尿路などに沈着していきます。
プリン体を多く含む食べ物
プリン体を多く含む食品は、食べ過ぎに注意するようにしましょう。食べ過ぎを防ぎバランスよく食べることで、自然と食物由来のプリン体の摂取量は適量になります。プリン体の多い食材を気にしすぎるのではなく、全体の量やバランスにも重点を置いてコントロールすることも必要です。
鶏レバー・あん肝・イワシのひもの・白子などの動物性食品に多い。
レバーやあん肝、は動物の肝臓、白子はタラ、アンコウ、フグなどの精巣です。つまり、プリン体を多く代謝する内臓にプリン体が多く含まれているということです。またイワシはプリン体を多く含みます。干物だけでなく、目刺や煮干し、オイルサーディン、しらす干し、ちりめんじゃこも同じイワシです。イワシの丸干しやしらす干し、みりん干し、だしの素となる煮干しなど家庭でよく使われることが多いので、メニューの中にかぶらないようにバランスを考えながら取り入れるようにしましょう。
プリン体を含む食品を食べてはいけない?
プリン体を含む食品は体に悪いもので、食べてはいけないと思っている方が大勢いらっしゃいます。確かに、プリン体は尿酸の材料になりますが、食べてはいけないわけではありません。尿酸値が高い場合に食事で注意すべきこととして、かつてはプリン体の制限が重要視されていました。しかし、現在では、エネルギー量を抑えることが重要であるとされています。食事から体内に取り込まれるプリン体は、全体の2〜3割に過ぎないからです。かといって、プリン体を含む食品の摂りすぎには注意が必要です。高尿酸血症の方はプリン体の1日の摂取量を400mg未満にすることが適切であるとされています。
また、同じ食材でも、調理方法によってプリン体の量は変わります。プリン体は水に溶ける性質を持っています。ですから、「焼く」「炒める」の調理法よりも、「茹でる」「煮る」といった調理方法の方が、お湯や煮汁に溶け出して2〜3割減るといわれています。
健康維持のために摂取している健康食品の中にもプリン体を多く含んでいるものがあります。例えば、D N A・R N A、ビール酵母、スピルリナ、ロイヤルゼリーなどです。尿酸値が高い人が毎日健康食品を摂取するには注意が必要です。成分表示を確認したり、主治医の先生に相談することが大切です。
プリン体を含んでいる食品を食べてはいけないのではなく、たまの楽しみにして、バランスよく食べるようにしましょう。
プリン体のほとんどは体内で作られる
「プリン体」は常に体内で生成されています。プリン体とは、「体を動かしたり内臓を正常に機能させるためのエネルギー源」となる物質です。細胞の中に元から存在しているもので、動物だけでなく、植物いずれの食品にも含まれています。細胞の中心にある「核酸」を構成している主成分の総称が「プリン体」なのです。
「プリン体」を主成分としている「核酸」は、細胞内で遺伝情報を伝える役割を担っています。古くなった細胞を分解する新陳代謝の過程でプリン体が排出されます。
1日の摂取量は400mg以下に
高尿酸血症や痛風におけるプリン体の摂取の注意すべきことは、「高プリン食を極力控えるようにして、1日のプリン体の摂取量が400mgを超えないようにすること」です。
「高プリン食」とは食品100gあたりプリン体を200mg以上含むもののことです。例えば、動物の内臓や、魚の干物や、乾物などです。干物や乾燥品は、水分が蒸発し、プリン体が濃縮されているので、プリン体の含有量が高くなっているので注意しましょう。
まとめ
「プリン体」は私たちの身体や健康にとってあまりよくないイメージを持たれていることがおおいですが、プリン体はエネルギーの源です。体を動かすのに欠かせないエネルギー伝達物質であるプリン体、普段の生活の中でバランスの良い食生活を送れているのであれば極端に避けなければいけないものではありません。
尿酸値の高い方や、少し肥満の方、ストレスが溜まりやすい方、飲酒を普段からよくする方は、注意しながら食べるようにしましょう。
バランスに気をつけて食べれば、プリン体を多く含む食品は体に害を及ぼしません。上手にプリン体と付き合っていくことが大切です。
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