明太子は痛風時に控えるべき？明太子のプリン体の解説
プリン体の多い食品を食べ過ぎると痛風になるというのはよく聞くことで、特にイクラやタラコ、明太子などの魚卵はプリン体を気にして避けている人も多いのではないでしょうか。
痛風を気にする人でもポイントを押さえてルールを守れば、ストレスをあまり感じることなく食事を楽しむことができます。
この記事では、プリン体はどれくらい食べてもいいの？明太子は食べても平気なの？毎日の食事ではどんなことに気をつけたらいいの？といった、痛風を気にする人が知っておきたいことを解説します。
痛風に明太子は控えるべき？
痛風にかからないためには、明太子を控えるべきでしょうか。結論からいうと、普段の食事で口にするくらいの量であればそれほど神経質になる必要はないといえるでしょう。
痛風に明太子は控えるべきというのは、明太子にはプリン体がたくさん含まれているから痛風になりやすいのでは？という考えからだと思います。
痛風という病気にはプリン体が深く関係しています。プリン体は体内で分解されると尿酸という物質をつくります。この尿酸が体の中に必要以上にたまると、結晶化して間接に炎症を起こし、痛風の強い痛みを発生するのです。
このように、プリン体は尿酸をつくって痛風の発作を起こすことから、明太子をはじめとする魚卵は痛風によくないといわれることがあります。しかし、明太子は本当にプリン体を多く含んでいるのでしょうか。まずは、プリン体を多く含む食品や日ごろよく食べる食品とその含有量、明太子の含有量をみてみましょう。
食品100g中のプリン体含有量
- 鶏レバー 312.2mg
- まいわし干物 305.7mg
- 豚ロース 90.9mg
- 鶏モモ肉 122.9mg
- 明太子 159.3mg
明太子は豚ロースや鶏モモ肉と比べて100g中の含有量は多いですが、1食に食べる量で考えると特別にプリン体が多いということにはなりません。
たとえば豚の生姜焼きやトンカツなら1人前150g程度の肉を使いますから約137mgのプリン体を含んでいることになります。
対して明太子は1度にたくさんの量を食べることはほとんどないでしょう。おにぎりなら1個に10g程度、明太子パスタでも1人前の量は30～50gですので、明太子から1度にとるプリン体の量は、多くても80mg程度ということになります。
痛風の食事で気をつけたいこと
痛風の改善には食習慣の見直しが大事です。ポイントはいくつかありますが、まずは食べ過ぎを避けることです。肥満の人は尿酸値が高くなる傾向があります。食事は腹8分目を心がけ、脂っこい料理やお菓子類は控えめにしましょう。
また、アルコールも尿酸値を上げる原因になります。飲み過ぎには注意し、週に1日はお酒を飲まない日を設けましょう。
プリン体を多く含む食品は食べ過ぎないようにしたいですが、意識し過ぎで栄養不足になっては元も子もありません。バランスよく適量を食べることを意識しましょう。野菜や乳製品は尿酸値を下げる働きがありますから、積極的に食べるようにするとよいでしょう。
1日あたりのプリン体摂取量の上限
1日に摂取するプリン体は400mg以下が望ましいとされています。
食事は食べ過ぎを避けることとバランスよく食べることが大切です。プリン体の量を気にしすぎる必要はないとはいえ、過剰摂取は避けたいものです。高プリン体の食品もたまに食べる分には問題ないですが、一度に大量に食べたり毎日続けて食べたりすることは避けましょう。
まとめ この記事のおさらい
痛風は、プリン体からつくられる尿酸が体内にたまりすぎることで間接に炎症を起こす病気で、予防や改善には生活習慣、特に食生活の見直しがポイントになります。
プリン体は食品から摂取するよりも体内でつくられる量のほうか多く、プリン体の食品からの摂取について過剰に気にする必要はないといえます。プリン体を制限しすぎて栄養不足にならないように、バランスよく食べることが大事です。
明太子をはじめとする魚卵はプリン体が高いので痛風になりやすいといわれることがありますが、一般的な料理に使われる程度の量であれば問題ありません。1日に摂取するプリン体は400mg以下が望ましいとされていますので、それを大きく超えることがないように気をつけ、普段よく食べる食品にプリン体がどれくらい含まれているかを確認しておくとよいでしょう。
この記事を書いたライター
シェアダイン編集部
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