
はちみつと糖尿病についてその他甘味のカロリーもあわせて解説
蜂蜜はその自然な甘さを活かすことで料理にお菓子、飲み物まで幅広い用途で使用されます。殺菌作用があることから喉の痛み緩和に代表される風邪対策、豊富なビタミンやミネラルが含まれることから栄養食品としてだけでなく美容用品としても利用されるなど、食用に限らず活躍の場が多いものです。
ですが、天然由来とはいえ甘味である以上、カロリーや糖質、糖尿病との関りが気になる方も少なくないと思います。
この記事では蜂蜜と他の甘味との比較、蜂蜜と糖尿病の関係について解説させていただきます。
蜂蜜はその栄養効果の高さから漢方では治療薬として使われることもあります。この記事を通して蜂蜜の性質を知り、食生活に蜂蜜を取り入れるきっかけになりましたら幸いです。
<h2>蜂蜜と他の甘味の比較</h2>
ここでは蜂蜜とその他の甘味のカロリーと糖質量に注目して比較していきます。
蜂蜜のカロリーと糖質量
蜂蜜には人の手が加えられていない純粋はちみつ以外にも種類があります。
蜂蜜に糖分を加えた安価な加糖はちみつ、においや色を取り除く加工を行うことで食品や飲料に使用しやすくした精製はちみつです。
加糖はちみつは糖分が入ることで成分が変わってしまうことから、精製はちみつは加工の段階で栄養が壊れてしまうことから、蜂蜜本来の高い栄養効果が得られないため、ここでは純粋はちみつを例とさせていただきます。
蜂蜜は100gあたり約294kcal、糖質は約79.7gとされます。
後で出てくる砂糖と比べると蜂蜜はどちらの数値も低く、砂糖にはないビタミンやミネラルが含まれることから体に効果的な面は確かにあるといえます。
しかし、日本の主食である白米の数値が100g換算で約156kcal、糖質が約38.1ℊとなり、他の食材と比べるとやはり蜂蜜のカロリーと糖質は高いことが分かります。
蜂蜜の魅力は天然由来の高い栄養成分が含まれている点にもあります。
体の生理機能を正常に保ち、健康や美容に役立つビタミン類、アミノ酸にミネラル、酵素などが豊富で、脂肪や脂溶性ビタミンを除く体に必要なほとんどの栄養素が含まれているともいわれます。
しかし、それらの栄養成分の多くは加熱に弱く、加工によってすぐに壊れてしまいます。精製はちみつでは糖分以外の栄養素が得られないのはこれが理由です。
蜂蜜は糖質制限に向く食材ではありませんが、砂糖よりも少量で強い甘味を感じること、天然由来の高い栄養効果があることがメリットであるといえます。
砂糖のカロリーと糖質量
一般的で安価な上白糖を例とさせていただきます。
砂糖は100gあたり約384kcal、糖質は約99.2gとされます。
糖分は体のエネルギー源として必要不可欠な成分ですが、過剰摂取は糖尿病や肥満の原因となります。蜂蜜と比べると砂糖のカロリーと糖質は数値が高くなります。
蜂蜜と比べると砂糖は安価で手軽に手に入りやすく、甘味に癖がなく使いやすい点が特徴です。純粋はちみつは砂糖と比べると値段が高く、中には味と香りに癖があるものも存在します。
お菓子や料理の甘味に、砂糖の代用として蜂蜜を使うことは可能です。
しかし、スポンジケーキやカステラのように、砂糖が持つ素材の水分を保つ性質を応用して作られているものは蜂蜜で代用することは出来ません。
他にもパンの発酵を助けて膨らませる作用など、甘味を加える目的以外で砂糖の持つ働きを活かしたものは多く存在します。
メープルシロップのカロリーと糖質量
琥珀色の見た目、ホットケーキなどにかける用途など、蜂蜜と似ている点が多くみられるメープルシロップですが蜂蜜とは原料が違います。
蜂蜜は蜂が花の蜜を集めたものですが、メープルシロップは楓の樹液を集め、濃縮して作られたものです。純粋なメープルシロップは高価になってしまうため、蜂蜜と同じように糖分を人工的に加えることで安価に手に入るようにしたメープル風味のシロップも存在しますが、ここでは純粋なメープルシロップを例とさせていただきます。
メープルシロップは100gあたり約257kcal、糖質は約66.3gとされます。
蜂蜜や砂糖に比べるとどちらの数値も低くなりますが、こちらも蜂蜜と同様に主食の白米などと比べると数値は高くなるため、やはり過剰摂取には注意が必要です。
メープルシロップは鉄やカルシウム、カリウムといったミネラル類が蜂蜜よりも豊富に含まれます。蜂蜜にもミネラルは含まれますが、主にビタミンCやビタミンB群といったビタミン類が豊富であり、逆にメープルシロップにビタミンは含まれません。
また、蜂蜜には独特の風味と粘度のある甘味がありますが、メープルシロップはさらっとした自然な甘味が特徴です。
他の食材と比べるとメープルシロップは糖質制限に向いている食材とは言えませんが、糖分量や栄養成分などを考えると砂糖や蜂蜜の代用として使用するメリットはあるといえます。
生クリームのカロリーと糖質量
混同されがちですが、生クリームとホイップクリームは原材料が違います。
生クリームは原料が動物性の生乳のみ、ホイップクリームは植物性か植物性と動物性が混ざったものになります。それぞれ値段や風味が変わってきますが、ここでは生クリームを例とさせていただきます。
生クリームは100gあたり約433kcal、糖質は約3.1gとされます。
体に良いイメージは少ない生クリームですが、砂糖を入れなければ糖質は低いため糖質制限には効果的、逆にカロリーは高いためカロリー制限には不向きな食材です。
デザートとして利用する際には砂糖を入れて使うことが多く、ホットケーキやアイスクリームなどと一緒に、チョコレートや蜂蜜、メープルシロップをかけることも多いため、何も入れない生クリームを単体で食べる以外には体に効果的な面は少ない食材です。
蜂蜜と糖尿病の関係
蜂蜜は糖尿病時には控えるべき食材となります。
糖尿病は糖質をコントロールする必要があるため。糖質量の多い蜂蜜は基本的に望ましい食材とはいえません。
ですが、蜂蜜はビタミンやミネラルなどが豊富で高い栄養効果のある食材です。強い殺菌作用と粘度による保水性から口内炎の改善、胃やのどの粘膜保護など体に効果的な働きも多くなります。砂糖の代用として使う、嗜好品として量を控えた上で楽しむなど、1日小さじ杯程度に抑えるのであれば血糖値に影響を与えるリスクは少なくなります。
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