
痛風にわるい影響を及ぼす食べ物とその原因の解説
痛風は中高年男性を中心に患者が急増している生活習慣病のひとつ。痛風の発作に襲われると手足の関節が異常なほど激しく痛むのが特徴です。この恐ろしい痛みは1~2週間で自然に治まりますが、適切な治療を受けなければ再発の可能性が高くなります。
そこでこの記事では痛風についてくわしく解説するとともに、痛風に悪い食べ物について紹介していきます。食生活の改善は痛風だけでなく、他の多くの生活習慣病予防に効果的です。
通風とは?
痛風は関節内に尿酸の結晶が沈着して強い炎症を引き起こす病気です。痛風の発作に襲われる患部が赤く腫れて熱を持ち、同時に激しい痛みをともないます。通常は手足の関節の1カ所に起きることが多く、長くても1~2週間で自然におさまるのが特徴です。
通風の原因
痛風の原因は血液中の尿酸が増えて結晶となり、関節包と呼ばれる接合部に沈着してしまうこと。関節に沈着した結晶は体の動きによって剥がれやすく、破片となった結晶が関節液に混入すると白血球が外敵と誤認してアレルギー的な痛風発作を引き起こします。
尿酸はプリン体という化合物が代謝分解される過程で老廃物として生成される物質です。通常は尿や便とともに体外に排泄されますが、何かの原因で尿酸の産生量が排泄量を上回ると血液中の尿酸値が増加します。
尿酸は水溶性ですが溶解度は高くありません。血液100ccに含まれる尿酸の量が7.0mgを超える状態がつづくと「高尿酸血症」という要注意状態に陥り、血液中の尿酸が飽和状態になって結晶化。それが痛風発作の原因になります。
尿酸は強い抗酸化作用で活性酸素を除去してくれる善玉でもありますが、高尿酸血症になると痛風をはじめ腎障害や尿路結石などを引き起こす悪玉になる一面も。健康診断で尿酸値が高いと診断されたら、食事を含む生活習慣の改善が必要です。
尿酸とプリン体
人間の体内で代謝によって尿酸を生成するプリン体(purine base)は、スイーツのプリン(pudding)と混同されがちですが、プリン体はおいしいプリンの成分などではなく、生物の生命活動に欠かせない塩基性化合物の総称です。
プリン体には細胞の核を形成するDNAやRNAなどの核酸をはじめ、エネルギー代謝に欠かせないアデノシン三リン酸(ATP)などが含まれます。プリン体は細胞や組織の新陳代謝や、エネルギーを産み出す基礎代謝によって大量の尿酸を生成します。
尿酸は人の体内では代謝も分解もされない最終物質です。余分な尿酸は老廃物として尿や便とともに体外に排泄されますが、何かの原因で排泄機能が低下したり、尿酸の生成量が排泄量を上回ったりすると、痛風を起こしやすい高尿酸血症になります。
痛風に悪い食べ物
痛風の原因となる高尿酸血症は食事と生活習慣の善し悪しに大きく関わります。特に注意したいのが食べ物です。尿酸値が高い人はぜひこの記事を参考にして、痛風に悪い食べ物を控えるようにしてください。
プリン体を多く含む食べ物
かつてはプリン体の多く含む食べ物は尿酸値を高める要因として厳しく制限されましたが、そうすると食品の選択肢が減少して栄養が偏るなどの弊害があるため、現在ではプリン体の含有量が特に多い食品に限って、摂取する量と頻度を抑える方向に変わっています。
日本通風・尿酸核酸学会が編集する「高尿酸血症・通風の治療ガイドライン」で推奨されるプリン体の摂取量は1日あたり400mg以下。決して高いハードルではありませんが、プリン体が多い食品を食べすぎると簡単に超えてしまう可能性もあります。
プリン体の含有量が特に多い食品は鶏・豚・牛などのレバー類、あん肝、白子、干し椎茸、アジやサンマの干物など。干し椎茸や魚の干物は乾燥によって水分が失われているため、重量あたりのプリン体含有量が相対的に高くなります。
痛風に納豆は避けるべき?
プリン体は生命活動に欠かせない物質として全ての動植物の体内に存在します。野菜類に含まれるプリン体は肉類よりも少なめですが、大豆は他の野菜や穀類よりも含有量が多く、大豆加工品の納豆も100gあたり114mgのプリン体を含む食品です。
市販のパック入り納豆は1パック50g前後。1日2パック程度なら特に問題ありませんが、他の高プリン体食品を合わせて食べると摂取量が意外に多くなるので注意しましょう。
高カロリーの食べ物
高尿酸血症には肥満や中性脂肪の高さも関係しています。体重が増えて内臓脂肪が蓄積すると代謝が高まり尿酸値が上昇することも。また肥満によってインスリン抵抗性になると腎臓で尿酸の再吸収が促進され、その相乗効果で尿酸値をますます引き上げます。
そのため近年では近年ではプリン体を制限するよりも体重を減らすほうが尿酸値の改善効果が高いと考えられるようになっています。体重が減少すると代謝と尿酸値も低下して通風のリスクも減るわけです。また食事量の適正化は摂取するプリン体の低下にもつながります。
食生活改善のポイントとしては、高カロリーの食べ物を控えること。食事は1日3回規則正しくとること。過食を避けることなどがあげられます。成人の方は体重と身長から算出されるBMI 25.0未満を目安にして、適正体重を維持してください。
アルコール飲料
かつてプリン体は健康に悪い物質とみなされ、「プリン体ゼロ」のアルコール飲料なども販売されましたが、前述したようにプリン体そのものは生命活動に不可欠なエネルギー源であり、決して有害ではありません。問題はプリン体から生成される尿酸にあります。
もちろん尿酸の原料はプリン体ですから、尿酸値を下げるには「プリン体ゼロ」飲料が良いといえるでしょう。実際にプリン体の多いビールは他の酒よりも尿酸値を高めることもわかっています。だからといって「プリン体ゼロなら安心」というわけにはいきません。
なぜならアルコールそのものに尿酸の生成を増加させる作用があるからです。体内に取り込まれたアルコールはATPの分解を促進。尿酸の生成量を増大させます。さらにアルコールを大量に摂取すると代謝によって乳酸が生成されます。
乳酸には尿酸の排泄を阻害して尿酸値を上げる作用があり、こちらも原因です。しかもアルコールの利尿作用によって血液中の水分が低下すると尿酸が濃縮されて結晶化しやすくなってしまうという悪影響もあります。
尿酸値が高い人や痛風の人にとって、アルコール飲料は種類を問わず飲んではいけないものと考えてまちがいありません。
まとめ
痛風は関節内に尿酸の結晶が沈着して強い炎症を引き起こす病気です。尿酸はプリン体の代謝により老廃物として生成されます。プリン体は生物の生命活動に欠かせない物質であり、動物性・植物性を問わず、ほとんどの食べ物に含まれています。
痛風や高尿酸血症を予防するにはプリン体の摂取量を1日あたり400mg以下に制限すること。プリン体の含有量が特に多いレバーや白子、あん肝、アジやサンマの干物などを食べ過ぎないように注意しましょう。
納豆も比較的プリン体を多く含む食品のひとつ。レバーや干物など他の高プリン体食も合わせて食べる際には摂取量を控える必要があります。ただし近年ではプリン体の摂取制限よりも肥満の改善が重視されています。
痛風予防のポイントとしてはプリン体だけでなく高カロリー食品やアルコール飲料も控えること、食事は1日3回規則正しくとること、飲みすぎ食べすぎを防ぐことなどがあげられます。
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