痛風に良い飲みものと悪い飲み物について解説
ある日突然、激痛におそわれる「痛風」。今や痛風の患者数は日本国内だけでも約100万人と言われています。風が吹いても痛いと表現されるくらい、ひとたび発作が起きると数日間つらい状態が続きます。激痛がおさまると完治したかと錯覚するのですが、くりかえし発作が起きることがほとんどです。医師の診断を受けること、そして自分自身の生活習慣を見直して、発作を引き起こさない意識を持たなければなりません。食生活の欧米化により、だれが発症してもおかしくない状況です。痛風を発症してしまった際、どのような飲みものをとったら良いのか、くわしく解説いたします。
痛風の原因 プリン体と尿酸値とは
痛風は、体内の「プリン体」と「尿酸」のバランスのくずれから発症します。ヒトの体内では細胞の新陳代謝をおこなったり、エネルギーの代謝をしたりする際に、プリン体をみずから産み出して使用します。ですからプリン体は悪者というわけではなく、運動したり体を動かしたりする原動力。生きていくためになくてはならない物質です。
プリン体を肝臓で分解した際に、老廃物として発生するのが尿酸です。通常は体内で一定の量のバランスを保っており、余った尿酸は汗や尿便とともに体外へと排泄されていきます。しかし何らかの原因で過剰に産出されたり、うまく排泄されなくなったりしてバランスがくずれると、体内の尿酸の濃度が高くなってしまいます。尿酸値が7.0㎎/dlを超えた時に、痛風の原因である高尿酸血症を発症。その時点ではまだ症状に自覚がないので気づきにくく、そのまま悪化していきます。
高尿酸血症が長い間続くと、排出されなかった尿酸の結晶が、足の親指やその他の関節組織に蓄積。その結晶のかけらが、何らかの理由で血中にはがれ落ちることで、免疫細胞である白血球が「結晶=異物」とみなして攻撃してきます。そうして炎症を起こした状態が痛風の発作です。数日たって痛みが引いたとしても、関節に尿酸の結晶が残っている限り、再発する可能性が高いのです。
さらに肥満、高血圧、高脂血症、心血管障害、脳血管障害、尿路結石、慢性腎臓病など合併症の併発にも注意しなければなりません。
しかし医師の適切な治療を受けて、尿酸のコントロールをきちんとすれば、発作におそわれることも合併症を引き起こすこともありません。定期的に検査を受け、薬を服用するとともに、生活習慣の自己管理をしていくことが大切です。自己管理の方法の1つは、軽いウォーキング程度の有酸素運動をすることです。運動不足は健康にとってよくありません。しかしはげしい運動は尿酸値を上げてしまうので逆効果となります。適度な運動を心がけましょう。2つ目はストレスと上手につきあうことです。高ストレスの状態にあると、アドレナリンの分泌が増えて尿量が減ります。結果的に尿酸値が上がってしまうので、定期的にリラックスできる環境を整えましょう。そして3つ目は食生活の改善をすることです。
食事の面では、過食をしていないか、高カロリーや動物性脂肪の多い食事に偏っていないか、プリン体を多く含む食品をとりすぎていないかなどのチェックをしてください。ちなみにプリン体の7~8割は体内でつくられ、食品から摂取するのは2~3割程度です。プリン体を過度に制限する食事よりは、栄養バランスに気をつけることの方が優先です。
痛風時に飲むべきではない飲みものは?
痛風の原因である尿酸値が上昇しやすい飲みものは、果糖がたくさん含まれているジュースや清涼飲料水、そしてアルコール飲料です。
果糖は、砂糖やブドウ糖以上に尿酸を一気に増やしてしまいます。とくに「果汁100%」、「ハチミツ入り」と表記してあるものは、一見体に良さそうですが果糖が大量に含まれていますので注意してください。ジュースの原材料表示に「ブドウ糖果糖液糖」、「果糖ブドウ糖液糖」などと書いてある場合も同様です。「ブドウ糖果糖液糖」は、果糖が50%未満含まれているもので、「果糖ブドウ糖液糖」は50%~80%が果糖のものです。スポーツドリンクも高カロリーなものがありますので、気をつけましょう。
アルコールは種類に関係なく、それ自体を分解する際に尿酸をつくります。さらに尿酸を排泄する働きを低下させるので、当然体内の尿酸の濃度は上がってしまいます。しかもカロリー過多であり、尿を酸性にするなど、肥満や生活習慣病を進行させる原因にもなります。一般的には、ビールや日本酒などのプリン体を多く含むものをさけるべきと言われますが、それ以外のアルコール飲料でも尿酸値を上げるリスクがあるので注意が必要です。
もちろんプリン体の摂取自体を控えることも大切です。アルコール飲料で一番プリン体が多いのは、紹興酒、つぎにビール、日本酒の順となります。ビールは製造会社各社でさまざまな研究がされており、プリン体ゼロの商品もおなじみとなりました。しかしアルコールそのものが尿酸値を上げますので、どうしてもビールが飲みたい方は、プリン体ゼロの商品を1日500ml以内にとどめましょう。
尿酸値を上げる状況と飲みものの関係も大きく影響します。じつはスポーツが大好きでストイックにがんばる方ほど、痛風を発症する場合も多いのです。サウナ後やはげしい運動後、夏の暑い日など汗をたくさんかいた後のビールは、格別においしいのでがまんできないかもしれません。しかし脱水状態でのアルコール摂取、これが痛風高尿酸血症には一番よくないので注意しましょう。
痛風時に飲んでもよい飲みものは?
痛風の原因である尿酸値を低下させるためにとるべき飲みものは、水、お茶(緑茶ウーロン茶麦茶紅茶ルイボスティーなど)、無塩のトマトジュース、果糖の入っていない野菜ジュース、低脂肪牛乳乳製品、ブラックコーヒーなどです。
尿酸の排出のためには、こまめな水分補給が必要です。水分をたくさんとって尿の量が増えると濃度がうすくなり、尿酸が溶けやすくなります。健康な人が1日に排泄する尿の量は約1.2Lなので、痛風の発作を予防するためには1日2L以上の水分摂取が理想的。食品からもいくらか取り込めるので、最低1.5Lの飲みものをとるように心がけます。のどが渇いた時に飲むという方法は十分ではないので、定期的に時間を決めて飲むようにするとよいでしょう。とくに朝の尿は濃くなるので、就寝前にコップ1~2杯の水を飲む習慣をつけることをおすすめします。
トマトジュースや野菜ジュースは、カロリーが低いうえにビタミンミネラルが豊富で、尿をアルカリ性にする作用があるので、積極的にとるべき飲みものです。ただし塩分と糖分に注意が必要です。無塩のものをえらぶこと、果糖が混ざっていないことなどを確認しましょう。野菜ジュースにはおいしくするために果物が入っていることがありますので、よく原材料表示を見てください。
牛乳はプリン体が少なくて、たんぱく質、カルシウム、ビタミンなどの栄養素がバランスよく含まれています。さらに最近の研究により、カゼインやホエイというたんぱく質が、胃腸で分解されてアラニンという成分に変わり、腎臓で尿酸排出の促進をしてくれることがわかりました。とくに低脂肪牛乳や低脂肪ヨーグルトなど脂肪分が少ないものが効果的です。もちろん糖分が含まれていないものをえらびましょう。
コーヒーにも尿酸値を下げる効果がある、とのアメリカボストン大学の研究結果があります。コーヒーに含まれているクロロゲン酸というポリフェノールの1種が有効で、1日3杯を目安にとるとよいとされています。砂糖やミルクが入っていないブラックコーヒーにしなければいけませんが、低脂肪牛乳と組み合わせてカフェオレにすると相乗効果になるでしょう。毎日継続して飲むことをおすすめします。
痛風を予防するには?
痛風は、高コレステロールや高尿酸血症が原因で起こる疾患です。そのため、痛風の予防には、コレステロールや尿酸値をコントロールすることが重要です。
まずは、健康的な生活スタイルを心がけることが大切です。ストレスを感じないようにすることや、適度な運動をすること、タバコやアルコールの使用を控えること、塩分や脂肪を控えた食生活を心がけることなどが挙げられます。
さらに、アルカリ性の飲み物や、コレステロールを下げる効果のある食品を摂ることで、痛風を予防することができます。前章でも触れましたが、アルカリ性の飲み物としては、天然水や果汁(特にリンゴやグレープフルーツ)、お茶(特に煎茶や玄米茶)などが挙げられます。また、コレステロールを下げる効果があるとされる食品には、オリーブオイルやサラダ油、さばや魚介類、野菜、フルーツ、豆類、大豆製品などがあります。
ただし、個人差がありますので、自分に合った飲み物や食品を摂ることが大切です。また、痛風の予防については、健康的な生活スタイルを心がけることが最も重要です。痛風の予防については、医師や医療従事者に相談することもおすすめです。
まとめ
日本人の食事も欧米化して久しく、今や痛風にだれがなってもおかしくない状況です。痛風は体内の「プリン体」や、プリン体を分解する際にできる老廃物の「尿酸」のバランスがくずれた時に発症します。激痛が走るまで進行に気づかず、ひとたび発症すると何度もくりかえすため、日常的に尿酸値のコントロールをすることが必要です。
まず定期的に医師の診察や検査を受けること、薬の服用をきちんとすること、生活習慣の自己管理をすることが大切。自己管理法の1つ目は軽いウォーキング程度の運動をすること。2つ目はリラックスできる方法を見つけて、ストレスと上手につきあうこと。そして3つ目が食生活の改善をすることです。
尿酸値を下げるためにとるべき飲みものは、水、お茶(緑茶ウーロン茶麦茶紅茶ルイボスティー)、無塩のトマトジュース、果糖が含まれていない野菜ジュース、低脂肪牛乳、ブラックコーヒーなどです。これらを組み合わせてこまめに水分補給をすることが大切です。のどが渇いていなくても、時間を決めて水やお茶を飲んだり、夜寝る前にコップ1~2杯の水を飲む習慣をつけたりなど、食事からの摂取量と合わせて1日に2Lはとるように心がけましょう。コーヒーと牛乳はどちらも尿酸を排出させる効果がありますので、毎朝カフェオレにして飲むことをおすすめします。
逆に尿酸値を上昇させる飲みものは、果糖がたっぷり含まれたジュースや清涼飲料水、そしてアルコール飲料全般です。「果汁100%」「ハチミツ入り」「果糖ブドウ糖液糖」など原材料をよく確認して、なるべく口にしないように気をつけましょう。
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