
高血圧におすすめの飲み物とだめな飲み物とは
血圧は普段の行動や食生活といった生活習慣に大きく左右されます。血圧が高いと診断された人にとっては、少しでも血圧を下げる効果があることは試してみたいでしょう。
この記事では、生活習慣の中の「飲み物」に着目して、血圧を下げる効果や高血圧の発症リスクを抑えるのに有効な飲み物、またその逆で、高血圧の人は控えたほうがよい飲み物を紹介します。
あわせて、高血圧とはどんな状態のことをいうのか、また高血圧になると生活にどんな影響が出るのかといった高血圧についての基礎的なことも説明しています。
高血圧の原因・高血圧とはどれくらいの数値?
高血圧とは、血圧が一定の数値を超えていることをいいます。血圧とは血液が血管壁に与える圧力のことで、わかりやすくいうと心臓から流れてくる血液が血管を押す力です。
心臓はぎゅっと収縮して血管に血液を送り出しますが、このときに血液が血管に与える圧力が最大になり、このときの数値が「収縮期血圧」です。反対に心臓が拡張して血管に加わる力が最小になったときの数値が「拡張期血圧」です。血圧をあらわすときに「上の血圧、下の血圧」というのは、上の血圧=収縮期血圧、下の血圧=拡張期血圧、ということです。
収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上になると高血圧症と診断されます。高血圧症は程度よってⅠ度(軽度)~Ⅲ度(重度)に分けられます。
- Ⅰ度高血圧 収縮期血圧:140~159 かつ/または 拡張期血圧:90~99
- Ⅱ度高血圧 収縮期血圧:160~179 かつ/または 拡張期血圧:100~109
- Ⅲ度高血圧 収縮期血圧:180以上 かつ/または 拡張期血圧:110以上
高血圧になると生活にどのような影響が出る?
高血圧になってもほとんどの場合で自覚症状が出ることはありません。そのため本人が気づかないうちに進行していくのが高血圧症の怖いところだといえるでしょう。しかし、自覚症状がないからといって放っておくと、生命を脅かすような病気に繋がる可能性が高くなります。
血圧が高いというのは、常に血管の壁に圧力がかかった状態です。圧力がかかり続けた血管は、血管の壁が傷つき、壁が硬くなったり内腔が細くなったりして動脈硬化を引き起こします。動脈硬化は狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞といった、命に危険を生じさせるような合併症を引き起こす原因となります。
高血圧時に飲むとよい飲み物
高血圧は生活習慣が原因となっている場合が大半で、予防や治療には食生活の見直しが大事になります。飲み物にも高血圧によいとされるものがありますから、毎日の生活に取り入れていくとよいでしょう。
高血圧に効果的だとされる飲み物には次のようなものがあります。
緑茶
緑茶には血圧を下げる働きがあるGABA(γ-アミノ酪酸)が含まれています。GABAには腎臓の働きを活発にして塩分を体外に排出する効果があり、渋みの成分であるカテキンには、血圧を上げる物質をつくるのを抑えるほか、コレステロールや中性脂肪を下げるなど嬉しい働きがあります。
また、緑茶だけでなくウーロン茶にも血圧を下げる働きがあるといわれています。
そば茶
そばに含まれるルチンという物質には血圧を下げる効果があり、毛細血管を丈夫にする作用や、動脈硬化、脳卒中の予防に効果があるとされています。
また、そば茶にはカフェインが含まれていないため、妊婦さんやカフェインを気にする人が安心して飲めるのも嬉しいところでしょう。
牛乳
牛乳にはカルシウムやカリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。カルシウムは血管の健康に大きな影響を与えていて、不足するとは血圧の上昇や動脈硬化を起こしやすいことがわかっています。また、カリウムはナトリウムを体の外に排出する作用があります。
カルシウム、カリウムの2つを多く含む牛乳は、高血圧の予防にぜひ取り入れたい飲み物のひとつでしょう。
酢
お酢には血管を拡張する作用があるアデノシンが含まれていて、血圧を下げるのには1日に15cc(大さじ1位)程度の食酢をとるとよいとされています。
お酢はそのまま飲むのは酸っぱく過ぎて飲みにくいですし、内臓にも負担がかかります。ですのでお酢のドリンクがおすすめですが、飲料として販売されているお酢ドリンクには砂糖や果汁が含まれているものが多いので、気をつけないと糖分をとり過ぎてしまいます。成分表示やカロリーをよく確認してから選ぶようにしましょう。
お酢は飲むだけでなく料理に使ってもよいでしょう。お酢を料理に上手に取り入れることで塩分の取り過ぎを防ぐこともできます。
水
血中の水分が不足すると血液がドロドロになって流れにくくなり、高血圧や動脈硬化のリスクが高くなります。1日2Lを目安に積極的に水分をとりましょう。
高血圧の人にはミネラルが豊富な硬水がよりおすすめです。1回にまとめて飲むのではなく、コップ1杯程度を2時間置きくらいに飲むのが理想です。
コーヒーは?
コーヒーに含まれるカフェインには血圧を上昇させる働きがあり、高血圧によくないと考えられてきました。しかし最近の研究では、飲んですぐはわずかに血圧が上昇するものの、継続的に飲むことで血圧が上昇することはないと分かりました。また、コーヒーを飲むことで脳卒中の発症リスクが低くなるという発表もあります。
飲みすぎはよくありませんが、高血圧の人でも1日3杯程度の量であればコーヒーを楽しむことに問題はないでしょう。ただ、コーヒーと一緒におやつを食べる習慣があると糖分の撮り過ぎで肥満に繋がってしまいますので、注意が必要です。
高血圧時にだめな飲み物とは
高血圧の改善や予防を助ける飲み物を紹介しましたが、逆に高血圧のときに飲まないほうがよい飲み物もあります。
高血圧時に控えたほうがよい飲みものと聞いて、まず思い浮かぶのはお酒でしょう。アルコールには血管を膨張させる働きがあるため飲酒後すぐは血圧が下がりますが、翌朝の血圧は高くなってしまいます。また、常習的にアルコールを飲み続けている人は高血圧になりやすいことが分かっています。
お酒は1日にビールなら500ml(ロング缶1本程度)、日本酒なら1合程度までにとどめ、最低でも週1日はお酒を飲まない休肝日を設けるようにしましょう。
ジュースや炭酸飲料などの糖質が多い清涼飲料水は、飲み過ぎると高血圧の一因ともされる肥満につながりやすいためおすすめできません。水代わりにジュース類を飲む習慣がある人は見直していきましょう。
コーヒーは飲みすぎなければ血圧に悪い影響をあたえませんが、砂糖を入れる習慣がある人は当分の取り過ぎにならないように注意が必要でしょう。
まとめ
高血圧症と診断されるのは、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上の場合です。高血圧は生活習慣が原因となっている場合が大半で、食生活の見直しは必須といえるでしょう。
緑茶やそば茶、牛乳には血圧を下げる作用のある成分が含まれています。ジュースや炭酸飲料を飲む習慣のある人は、置き換えてみてもよいでしょう。
ただ、血圧によいといわれるものでもそればかりを極端に摂取するのはよいこととはいえません。バランスのよい食生活と適度な運動を毎日の習慣にしていくのか一番です。
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