運動後の食事でやってはいけないことはどんなこと?運動後の食品や食べ方も参考に
健康のために運動をやっている人は多いと思いますが、運動後に身体のためにやってはいけないこともあります。どんなことが運動後は必要なのか、そしてやってはいけないことなのかを知ることも大事です。
運動後の食事についても、身体にいいおすすめの食事をご紹介します。
運動後にやってはいけないこと
運動後にやってはいけないことは、意外といろいろあります。人は運動して疲れることによって、血液の循環が早くなるのが特徴です。そのため、呼吸数や心拍数が上昇して、ハアハアと息が荒くなり、心拍数もドキドキと上がって平常ではなくなります。
そんな通常ではない身体のために、やってはいけないことが3つあります。詳しくご紹介いたします。
・入浴や半身浴
まず、運動後に注意しなければいけないことは入浴です。運動して汗をかいたらすぐに入浴する人もいるでしょう。
しかし、お風呂に入ると通常体温上昇を防ぐために血管が収縮します。お風呂の水圧によって毛細血管が押されるのが通常です。心臓に負担がかかりますので、心臓が弱い人や血圧が高い人は、入浴に気を付ける必要があります。
運動後の呼吸や心拍数が上がっている状態で、熱いお湯にしっかりつかって心臓に負担を掛け、血圧を上げないようにしましょう。
半身浴ならば、運動後に良さそうですが、半身浴も気を付ける必要があります。ぬるいお湯で半身浴をすると今度は血管が拡張し、血圧が下がります。脳や内臓への血液が循環しなくてめまいを起こしてしまうこともあります。
熱いお風呂で全身浴することも、ぬるいお湯で半身浴するのも、運動後はあまりいい方法とは言えないでしょう。
入浴するのであれば、運動後30分程度あけてから行ったり、シャワーを浴びたりするのがおすすめです。シャワーの場合には、身体全体の体温を上げるまでには至らず身体にあまり負担をかけないで済みます。身体の疲れを回復させるにはいい方法と言えます。
アルコール類の摂取
運動後のアルコールについても、どうなのかをご紹介します。運動後に水分は欲しくなりますが、アルコールは控えるようにしましょう。アルコールを飲むと利尿作用があり、余計に体が脱水状態になります。身体が危険な状態になり注意が必要です。
また、アルコールを飲むとビタミンB1が失われ、運動による筋肉の疲労回復を妨げます。運動後のアルコールはあまりおすすめできないでしょう。
水分補給をしないこと
運動後は、汗をかいて身体が脱水症状になっています。やってはいけないこととしては、水分補給をしないことです。
以前は、運動の際に途中で水を飲んではいけないと言われている時代もありましたが、今は身体に水分補給をすることが大事です。脱水症状で運動直後に倒れたということもよく聞かれるでしょう。
運動開始前の20~40分前に250~500mlの水を飲み、できれば運動中にも15分おきにコップ1杯の水分を摂りましょう。 そして、運動中は15分おき程度でコップ1杯分を摂取し、全部で合わせると1時間の運動で500~1000mlの水を補給するのがおすすめです。
運動する内容によって分けると、トラックを走ったりバスケットやサッカーなどを行ったりした場合は、1時間の運動後に500~1000mlの水分補給をします。マラソンや野球でも1~3時間の運動で500~1000mlを補給するようにするのがいいでしょう。
運動後の食事と栄養補給について
ここからは、運動後の食事と栄養補給についてご紹介します。運動後は、どんな食事や栄養補給を行ったら身体にいいのかも解説いたします。
水分補給はナトリウムの補給もするのがおすすめ
運動後には、水分補給も必要ですが、その際に塩分も失われています。スポーツドリンクなどで補給するのもいい方法です。水分だけでなく塩分がなくなるために、だるさを感じたり、筋肉がつったり命が危険な場合もありえます。
また、スポーツドリンクを飲む際は、浸透圧の違いによってアイソトニック飲料とハイポトニック飲料があり飲み分けるといいでしょう。アイソトニック飲料は、運動前に飲むと吸収されやすい飲料です。運動中や運動後は、ハイポトニック飲料を飲むのがいい方法です。
また、塩分、ナトリウムを補給するために塩こんぶを食べるのもおすすめです。水分だけでなく塩分、ナトリウムを補うために水を飲む場合は、塩こんぶも一緒に食べるといいでしょう。
運動を始めて体重を増やしたい人におすすめの食品と食べ方
運動後にやってはいけないことを案内しましたが、次に運動をやっている際に必要な食品や食べ物もご紹介します。運動を始めて体力をつけたい、体重を増やしたいという人もいるでしょう。
運動を始めた際には、運動をしていない時と比べて身体が疲弊します。血中糖度や血中アミノ酸が低くなり、マグネシウムやカリウム、カルシウム、ナトリウムなども汗と一緒に流れ出てしまいます。運動によって不足した栄養を早めに食べて補給するといいでしょう。
運動後に摂ってほしいのは、タンパク質、炭水化物(糖質)、アミノ酸、電解質(ミネラル)です。
たんぱく質としては、豆乳、プロテイン、ヨーグルト、ちくわ、チーズ、サラダチキンなどや、鮭やたらこの具沢山おにぎりなどがいい食品です。
炭水化物としては、おにぎりやバナナなどがおすすめです。アミノ酸を早く吸収するにはサプリメントを摂取するのも1つの方法です。
電解質(ミネラル)はスポーツ飲料を飲むように心がけましょう。
食べ方や摂取の仕方としては、運動後なのでできるだけ簡単に食べやすいおにぎりやバナナなどを用意しておくといいでしょう。
ダイエットをしたい人におすすめの食品と食べ方
運動後の身体にはタンパク質が不足しています。そのままにしておくと筋肉まで減ってしまいます。筋肉が減ると基礎代謝が下がってしまい、ダイエットもしにくくなります。適量のタンパク質は摂取することがおすすめです。
ダイエットをしている場合も、バナナ1本程度のタンパク質は、食後に摂りましょう。
運動後は身体の疲労に合わせた注意が必要!失われたものを補給することが大事!
運動後は、身体が疲れていますので、それを考えていろいろ注意する必要があります。できるだけ身体に負担をかけないようにしましょう。
入浴に気を付けたり、アルコールの摂取を控えたり、水分や塩分補給をしたりすることで身体の不調を防ぎましょう。
運動後の食事についても気を付けるようにすると身体を回復させたり、ダイエットを行ったりする際にも効果的です。運動についての知識とともに、こうした食事の知識も学んでみるといいでしょう。