シェアダイン

授乳中にアルコールは飲んでも大丈夫?母乳と飲酒の解説

シェアダイン編集部
2023.02.15


バナー


妊娠中だけでなく授乳中にも、アルコールの摂取は控えた方がいいと言われています。

アルコールが母乳を通じて赤ちゃんが飲んでしまうと、さまざまな影響が出る恐れがあるためです。

しかし、まったくアルコールが飲めないかと言えばそうではありません。

飲酒と次の授乳までしっかり時間を置くなどの工夫をすれば、たまにアルコールを摂取する程度はOKです。

この記事では、授乳中に飲酒をする場合に知っておきたい知識を解説します。

アルコール類を飲むと母乳にでてくる?

飲んだアルコール類は、母乳に出てきます。

アルコールは胃や小腸で吸収されてから血液中に溶け込み、肝臓に送られます。

肝臓に送られると酵素の働きでアルコールは最終的に酢酸に分解され、分解しきれなかったアルコールは血中を通って全身に運ばれます。

つまり、アルコールは消化されるまで血中を循環しているのです。

母乳は基本的に血液から作られるので、消化されていないアルコールは、母乳の中に含まれることになります。

赤ちゃんは内臓が未発達なので、アルコールを分解できません。アルコールによる影響を受けることもあるので注意が必要です。

実際に、アルコールを過剰に摂取したお母さんの母乳を飲んだ赤ちゃんには、傾眠や筋肉低下、成長障害が認められています。

また、飲酒によってオキシトシンという母乳を作るホルモンの働きが抑えられ、母乳の量が減ってしまうこともあり、そのため、授乳中は基本的には飲酒は避けるようにしましょう。

もしどうしてもお酒を飲みたいというときは、アルコール摂取量を控えめにする、飲酒と授乳の時間を開けるなどの工夫をしてください。飲酒後、しばらくは母乳ではなくミルクを使うなども有効です。


バナー


飲酒後授乳まで何時間空けるべき?

飲酒後、授乳まで空けるべき時間は、アルコール濃度や量、体質などにもよりますが、最低でも2時間以上開けるようにしましょう。

アルコールの血中濃度が最も上がるのは、お酒と食事を一緒に摂った場合は約60~90分後、単独で飲んだ場合は約30~60分後です。

その後の血中濃度はほぼ直線的に減少していきます。

この血中アルコール消化速度はばらつきが大きいですが、厚生労働省eヘルスネットに掲載されている女性の平均値は、1時間あたり約6.5gです。

ビール瓶(中瓶)1本程度には、純アルコールが約20g含まれているので、分解するには約2~3時間は必要ということになります。

逆に言えば、次の授乳までの時間を逆算して、アルコールの量を決めて飲酒を楽しむこともできます。

純アルコールとは、アルコール度数と飲んだ量とアルコール比重(約0.8)をかけたものです。

飲酒するときはどのくらいの純アルコール量になるのか計算してみましょう。

純アルコール 20g相当量

  • ビール 度数5% 500ml(中瓶1本程度)
  • チューハイ 度数7% 360ml(約1缶)
  • ワイン、シャンパン 度数12% 200ml(1/3本程度)
  • 日本酒 度数15% 180ml(1合程度)

ただし、実際のアルコール消化速度は、本人の体質も大きくかかわっているので、この計算方法はあくまでも目安です。

普段からあまり飲まない方は、これよりも量を減らす、より長い時間を空けるなどの工夫をしましょう。


バナー


この記事をシェアする

この記事を書いたライター

シェアダイン編集部

栄養士・レストランシェフが登録する出張シェフサービス 「シェアダイン」編集部です

予約の多い人気プラン


今週末に予約できるプラン