
ダイエットとお茶の関係 どのお茶がダイエットに効果があるか解説
ダイエットを始めようと思っている方は、食事や飲みものが気になることと思います。一般的には甘い清涼飲料水は控えるべきで、水やお茶なら大丈夫だといわれています。しかし、ダイエットに効果的なお茶はあるのか、ダイエット中にお茶を飲むことは体にとって本当に良いのかなど不安なこともあるでしょう。この記事ではそんなお茶とダイエットの関係について解説いたします。
お茶はダイエットに効果がある?
ダイエット中に、水やお茶で積極的に水分補給することは大切です。ヒトの体は60%が水分で、1日に必要な量は約2.5リットルだといわれています。食事や飲みものでこまめに水分をとることで体調が整い、便をやわらかくして排出するのをたすけてくれます。飲みものは、エネルギー源となる糖類の摂取につながりやすいため、ダイエット中は慎重にえらぶことが必要です。お茶は砂糖やミルクを入れない限りは、ノンカロリー。これまで甘い缶コーヒーや清涼飲料水を飲んでいた方にとっては、お茶にかえるだけでもダイエット効果が期待できます。
しかしダイエットは、運動と食事が基本。運動でカロリーを消費しながら、栄養バランスを考えた食事や飲みもので、摂取カロリーを抑えることが大切です。そしてサポートとしてお茶を活用することをおすすめします。お茶の種類によって、さまざまな効能がありますので、まずは自分の体質や現状をよく知ってからえらぶようにしましょう。
お茶とダイエットの効能紹介
ルイボスティー
ルイボスティーは、カフェインが含まれていないため、水分補給のためにたくさん飲んでも影響がないお茶です。カフェインには興奮作用や利尿作用があり、睡眠のさまたげになることがあります。肥満と睡眠不足には因果関係があるといわれていることからも、カフェインのとりすぎに注意が必要です。その点、ルイボスティーには心配がありません。
またルイボスティーには、ミネラルやポリフェノールがバランスよく含まれています。とくにポリフェノールは抗酸化物質とも呼ばれ、体内の活性酸素をとりのぞいて酸化を抑える働きが。活性酸素はエネルギーを生み出す働きをしますが、過剰になると代謝をさまたげて、結果的に脂肪をためこむ原因となります。
ルイボスティーは、南アフリカ共和国原産のマメ科の植物です。発酵させた赤茶色のレッドルイボスティーが、一般的には知られています。発酵させずに乾燥させたグリーンルイボスティーは、さっぱりとした飲み口で、ポリフェノールがレッドより多く含まれていることが特徴です。
ウーロン茶
ウーロン茶は、ポリフェノールの一種であるカテキンが多く含まれています。さらに半発酵させることにより葉に含まれる酸化酵素が働き、カテキンを重合させるしくみがあります。カテキンは肝臓で脂肪酸が燃焼するのを促しますが、重合カテキンは体内への吸収率が高いため、脂肪燃焼の促進力がより高い。食後の脂肪吸収を防ぐ効果も期待できます。筑波大学の研究では昼間にウーロン茶を飲むと、夜間睡眠中に脂肪の分解が促進されるとの報告も。ただし、ウーロン茶にはカフェインが含まれていますので、飲みすぎに注意が必要です。
ウーロン茶も緑茶や紅茶と同じ「チャノキ」の茶葉からつくられており、加工段階のちがいによって種類が分けられています。ウーロン茶の効能については、未知の部分が多いため、さらなる研究が待たれるところです。
ごぼう茶
ごぼう茶にはイヌリンという水溶性食物繊維が含まれており、便通を整えてくれる働きがあります。水溶性食物繊維には、脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して排出する働きがあるため、デトックス効果も期待できます。さらにごぼうの皮から出るアクの成分にポリフェノールが多く含まれており、抗酸化作用も。ただしお茶の抽出方法によって効果が変わることと、アレルギー体質の方への影響には注意が必要なようです。まだごぼう茶に関しての研究は進んでおらず、その効能については未知の部分が多いようです。
ごぼう茶は、ごぼうを切って乾燥、焙煎してつくられたお茶です。ごぼう独特の香りと味が好みを二分します。もともとは中国から薬草として入ってきました。
緑茶
緑茶に含まれているカテキンは、ポリフェノールの一種であり、抗酸化作用が見込まれます。一定量をとりつづけると、肝臓での脂質代謝が高まり、エネルギーを消費して体脂肪減少の効果が期待できます。またカテキンには、血糖値の上昇を抑える働きもあります。
ヒトは食べものや飲みものから糖質をとると、血糖値が上がります。するとすい臓からインスリンというホルモンが分泌されて、しずめようと働く。このインスリンは血中の糖分を脂肪にかえて、体にためこんでいきます。血糖値がゆっくりと上昇する場合は問題ないのですが、急激に上がると大量のインスリンが分泌されるため、結果的に脂肪をためこみやすくするのです。カテキンはインスリンの過剰分泌を防ぐ効果が期待できます。
ただし、1日8杯までを限度として飲みすぎに注意しましょう。カフェインが多量に含まれているため、不眠を引き起こす可能性があります。就寝5~6時間前からは控えたほうがよいでしょう。妊娠中・授乳中は、1日6杯(カフェイン量300mg)以下とし、くれぐれも飲みすぎに気をつけてください。胎児や乳児に影響をおよぼす可能性があります。
製品ラベルに記載されているカフェインの量は、添加した量のみであり、天然の茶葉に含まれているものは記載されていませんので注意しましょう。
コンビニで売っているトクホのお茶はダイエットに効果がある?
トクホのお茶は、ダイエットのサポートに効果が期待できる飲みものです。
トクホ(特定保健用食品)とは平成3年に創設・制度化された健康の維持・増進に役立つ食品のこと。国が製品として有効性や安全性を評価し、許可・承認しているので、いわゆる健康食品よりは、効果が期待でき安全性が保障されています。しかし、あくまでも食品であり、医薬品ではないので、過度の期待をもつことは危険です。効果があるからと過剰にとったり、表示の注意書きを守らなかったりしたら、逆に健康を害することになります。生活習慣や食事内容をコントロールしたうえで、トクホのお茶をとるようにしましょう。
たとえば「食後の中性脂肪が上昇しにくいお茶」に該当するものは、肝臓での中性脂肪の合成や小腸からの中性脂肪の吸収を抑制することで、食後の血中中性脂肪の上昇を抑えるといわれます。だからといって大量な脂質が含まれている食事をとりつづけていても、効果は見込めません。食事内容の改善が必要です。
「体脂肪がつきにくいお茶」や「食後の血糖値の上昇をゆるやかにするお茶」についても同様で、まず運動習慣を心がけ、脂質がすくない食事や血糖値が上がりにくい食品をとりながら、サポートとして飲みものをお茶にかえることが大切です。
まとめ
ダイエットをする際に、お茶はサポートの効果が期待できます。ただしダイエットの基本は、適度な運動とバランスのとれた食事です。生活習慣を整えたうえで、自分の体質や現状に合ったお茶をえらんで飲みましょう。
ダイエットにはしっかりとした水分補給が必要です。1日2.5リットルの水分をとるためには、なるべくカフェインのすくない飲みものをえらばなければいけません。ルイボスティーはノンカフェインのため、就寝前まで量を控えることなく飲むことができます。また適量を守ればウーロン茶や緑茶も、カテキンが含まれたダイエットに有効な飲みものだといえます。ごぼう茶にも水溶性食物繊維が含まれており、デトックス作用や抗酸化作用が期待できます。コンビニで売っている「トクホ」マークの付いたお茶は、マークなしで健康食品として売られているものより評価や安全性が高いため、ダイエットのサポートとして活用できる飲みものです。
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