ファスティングの前後で食べていいものとは おすすめの解説
ファスティングはダイエットや健康のために行うもので、基本的には水分のみで一定期間過ごします。普段、3食ご飯を食べている人にとっては、ファスティングに興味があっても自分で行うのは躊躇っている、という方もいるでしょう。
この記事ではファスティング期間に食べても良いものをご紹介いたします。ファスティングを行ったことがある人もこれからやってみたいという人も、ファスティング期間中にどんな食べ物が食べられるかを知って、上手にファスティングを行いましょう。
ファスティングとは
ファスティングを日本語で表すと「断食」です。断食といっても、宗教的な意味合いはなく、身体の調子を整えるために行われます。ダイエットや健康、美容を目的として浸透してきています。
ファスティングと断食との大きな違いは2点あります。
- 行う目的と期間
ファスティング：美容や健康のために一定期間（短期間）行う
断食：宗教的な儀式や修行として行われる（数日〜1ヶ月近く） - 期間中の過ごし方
ファスティング：食べ物を口にしないが、代わりとなる栄養素や酵素などは摂取して良い
断食：食べ物を一切口にせず、水のみで生活する
ファスティングがなぜ美容や健康に良いかというと、体の消化器官を休ませることで身体を一度リセットできるためです。
私たちは毎日食べ物（固形物）を口にしています。栄養素を摂るために適量を摂取する分には問題ありませんが、現代人は過剰摂取していることが多いのです。栄養素だけでなく、添加物や化学物質などが身近な食品に含まれており、知らず知らずのうちに摂取してしまっています。
添加物や化学物質が体に溜まると消化器官の働きが弱くなり、栄養素を吸収したり、食べ物を消化したりする力が弱まります。物が溢れていて、簡単に手に入る現代社会では、食べ過ぎている人も少なくありません。
消化器官に負担がかかると排泄機能や代謝機能が落ちてしまうため、ファスティングで消化器官を休ませ、体に溜まった毒素を外に排出します。ファスティング後しばらくの間は、代謝も良くなり、ダイエット効果も期待できます。
ファスティングをやっている際に避けるべき食べ物
ファスティング期間は主に3つに分けられます。ファスティングを実際に行う前の期間（準備期間）、ファスティング最中、ファスティングを終えた後の期間です。ファスティングの際中を除けば、固形物を食べても問題ありません。しかし、何でも食べて良いかというとそうではなく、食事に気をつけなければならない時期でもあります。
ファスティング期間中に避けるべき食べ物には以下のようなものがあります。
脂質の多いものを避ける
ファスティングで何も食べられなくなるなら、その前に好きなものを脂っこいものを食べたいという人もいるかもしれません。
しかし、脂質の多いものは避けましょう。トランス脂肪酸や酸化した油などの体に悪い油、脂身の多いお肉などのは消化する時に酵素をたくさん使用してしまいます。ファスティングを始める前に空腹感を体に少しずつ慣らしておく必要があるため、酵素をたくさん使用し、消化器官をフル活動させるような食べ物は避けてください。
固形物を避ける
ファスティングが終わってから、最初の食事はおかゆが良いとされています。お腹が空っぽの状態から急に固形物を食べると、消化器官に負担をかけ、体もびっくりしてしまうためです。
食べる量も腹7分目くらいにして、たくさん食べないようにしましょう。ファスティング後は舌が味に敏感になっているので、食事（回復食）は味の薄いものを食べるようにすると良いです。
アルコール・タバコなどをやめる
ファスティング期間中はアルコール類やタバコは控えましょう。アルコール類は肝臓への負担が大きいため、ファスティングをする時に向いていません。
また、アルコール以外にカフェインも胃に負担をかけてしまうため、できるだけ摂らないようにしましょう。カフェインいうと、コーヒーのイメージが強いと思いますが、お茶や紅茶にも含まれているため、どうしても飲みたい場合はカフェインの入っていないお茶やハーブティーがおすすめです。
タバコを吸ったからといってファスティングがうまくいかないと直接結論づけることはできません。しかし、タバコにはニコチンやタールなど元々人間の体に良くない物質が含まれているため、私たちの体ではそれらの成分の解毒や排出のために多くの酵素を使っています。
ファスティング中は消化器官を休め、酵素を増やし、体内の老廃物や毒素を排出するデトックスを行います。酵素を多く使うような食べ物や嗜好品を避けることでさらに効果が期待できます。
ファスティングの準備食・回復食で食べていいもの
ファスティングを始める前の準備食、ファスティング後の回復食では固形物が食べられます。回復食は特に、我慢のプチ断食の後なので、自分の好きなものを好きなだけ食べたいという欲求が出てくるかもしれません。しかし、急に普通の食事やジャンクフードに戻すと、体が受け付けない場合もあるので、徐々に量や質を通常に戻していくのが良いやり方です。
準備食も回復食も消化器官に負担をかけにくい食材や料理を摂るようにします。
おかゆ
ファスティングを始める前の最後の食事やファスティング後、最初に食べる食事としておかゆはおすすめです。塩味は薄めにするのがポイントです。ファスティング前後に消化器官に負担をかけないために、濃い味は避けましょう。
ファスティング後の最初の食事では、おかゆに何も味をつけなくても美味しく感じます。ファスティングで数食抜くだけでも舌が味覚に敏感になるためです。普段ではなかなか感じられないお米の甘さがとてもよく分かるので、味付けなしで一度食べてみてください。感動しますよ。
味噌汁
ファスティングは固形物や味のあるものを摂らないのが本来のやり方ですが、今では様々なファスティング方法が実践されています。その一つが味噌汁ファスティングです。本来の方法に従うならば、準備食と回復食に具材なしの味噌汁を飲んでも良いということですが、最近ではファスティング中も具材がなければ問題ないとされています。
ファスティング中に味噌汁を飲む場合は、具材の入っていない味噌汁一杯と1.5〜2リットルの水を合わせて摂ります。それを一食の代わりとして置き換えます。
味噌汁の注意点は味噌に多くの塩分が含まれているため、味噌が濃いめの味噌汁はあまりおすすめできません。減塩味噌などを選んで使うと良いでしょう。
野菜
野菜は本来、体に良いものなので、たくさん食べることが推奨されています。ただし、ファスティングの前と後に野菜を摂る場合は生野菜ではなく、温野菜にしてください。生野菜の消化は温野菜の消化よりも消化器官に負担を与えやすいためです。
まとめ この記事のおさらい
ファスティング期間は準備期間と回復期間も含めてファスティングなので、ファスティングを行っている最中だけでなく、前後の食事にも注意をしなければなりません。
ファスティングの前後では消化器官に負担をかけにくいものを意識して食事を摂ると良いでしょう。回復食1食目はおかゆやフルーツを小さく切ったもの、野菜ジュースなどがおすすめです。2食目からは少しずつ固形物を増やしながら栄養バランスの取れた食事に変えていくと良いでしょう。
ファスティングの前後も意識することで、無理なくファスティングが行え、効果も期待できます。
この記事を書いたライター
シェアダイン編集部
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