離乳食で果物は大丈夫?果物を赤ちゃんに食べさせる際の注意点とは
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生後5~6か月になったら、離乳食をスタートする時期です。いろいろな食べ物を経験させたいけれど、どんなものをいつから食べさせて良いのかと迷うお母さんも多いでしょう。特に果物は種類も豊富で、何からはじめたら良いか悩んでしまうのではないでしょうか。
そこでこの記事では、果物を食べさせはじめる時期や食べさせる際に注意したいことを解説します。また、離乳食初期~完了期まで、それぞれの時期にあわせたおすすめの果物と調理法も紹介していきます。
果物を離乳食にとり入れようと考えているお母さんは、ご参考ください。
果物は何歳から食べさせて良い?
赤ちゃんに果物を与えようと思ったときに、まず気になるのがどれくらいの時期から食べさせて良いのかということでしょう。
果物は、離乳食をはじめる生後5~6か月の時期から食べさせることができます。ただ、いきなりたくさんの量を与えたり固形の果物を食べさせるのではなく、ほかの離乳食と同じように成長に合わせて調理方法や果物の種類、食べる量を変えていく工夫が必要です。
果物を食べさせる際の注意点(調理法やすりつぶす必要性など)
果物はビタミンやミネラル、食物繊維がとれて甘い味が楽しめるので、好んで食べる赤ちゃんも多い食品です。ただ、離乳食時期に食べさせる場合には、注意しなければならないことがあるので確認しておきましょう。
まず、果物はアレルギー反応を起こす場合があることを頭に入れておきましょう。特に「オレンジ・キウイフルーツ・バナナ・桃・りんご」は、アレルギー物質を含む特定原材料等の28品目の中に指定されている食品ですので、注意が必要です。
(参考:消費者庁「アレルギー表示について」https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/allergy/pdf/food_labeling_cms101_200401_02.pdf)
果物をはじめて食べさせるときは、万一アレルギー反応が出たときのことを考えて、1日に食べさせる果物の種類は1種類にし、スプーン杯程度のごく少量からはじめるようにしましょう。また、もしものときのことを考えると、病院の開いている時間帯を選ぶのがベストです。
果物は加熱してから食べさせるのもポイントのひとつです。果物は生のまま食べるイメージが強いですが、離乳食中期までは加熱してから与えるようにしましょう。加熱することで酵素の働きが抑えられ、アレルギー発生のリスクを低減することができます。加熱して冷ましてから食べさせるのは少し手間がかかりますが、このひと手間が安心につながりますので、必ず実践しましょう。
果物というと、缶詰でもたくさんの種類が出回っています。長期保存もできる缶詰が離乳食に使えたら便利だなと思うお母さんも多いでしょう。しかし、缶詰の果物を食べさせるのは離乳食時期が終わってからが理想です。
缶詰の果物のほとんどはシロップ漬けになっていて、大量の砂糖が使われています。大人にはちょうどよくても、離乳食時期の赤ちゃんには甘すぎますし、砂糖の過剰摂取につながってしまいます。さらに、赤ちゃんが濃い味に慣れてしまうと薄味の離乳食を食べなくなってしまうことにもなりかねませんので、離乳食にはできるだけ缶詰ではなく生の果物を使うようにしましょう。どうしても缶詰を使う場合には、シロップを洗い落としてからにすると良いでしょう。
同じように、ドライフルーツも砂糖や塩分が加えられているものがあります。また、赤ちゃんに与えるにはいったんお湯で戻す必要がありますから、離乳食にはあまり向いていないかもしれません。
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離乳食初期のおすすめの果物と調理法
ここからは、離乳食初期(生後5~6か月)、離乳食後期(生後9~11か月)、離乳食後期(生後9~11か月)、離乳食完了期(1才~1才6か月)、それぞれの時期にあった果物と調理法について説明していきます。
離乳食のスタートはお米の10倍粥からが基本です。10倍粥に慣れたら徐々に品目を増やしていきますが、果物を与え始めるのもその段階からです。
離乳食初期には、刺激の少ないまろやかな味で、すりつぶしたりしやすいものを選ぶと良いでしょう。りんご、バナナ、すいか、いちご、みかん、もも、メロン、なし、スイカなどは、離乳食初期から食べさせて良い果物です。
離乳食初期はごっくん期。飲み込むことを覚える時期ですから、果物も飲み込みやすい形状にして与えます。はじめは果汁だけを与えたり、すりつぶして裏ごししなめらかな状態になったものを与えると良いでしょう。
果物はアレルギー反応を起こす可能性がある食品なので、はじめて食べさせるものはごく少量からはじめてください。また、加熱をしてから与えるようにしましょう。
果物を加熱するのはなんとなく不自然な気がする人もいるかもしれませんが、アレルギーのリスクを少なくするためには大事なことです。加熱することで甘みも増しますので、ひと手間を惜しまないようにしましょう。
加熱の仕方はどんな方法でも大丈夫です。最も手軽なのは電子レンジを使う方法ですが、湯がいたり蒸したりしても良いですし、オーブンで焼く方法もあります。ほかの食品を調理するついでにできる方法でやってみてはどうでしょうか。
離乳食中期のおすすめの果物と調理法
離乳食中期はもぐもぐ期。上あごや舌を使ってもぐもぐすることを覚える時期です。少し食感を感じられるくらいに加工したのも食べさせてあげましょう。舌と上あごで簡単にすりつぶすことができる硬さが目安です。
この時期からは、ぶどうやキウイも食べられるようになります。味覚が発達してくるので、いろいろな味にチャレンジしてみても良いですが、酸味が強く出ないように工夫をしてあげましょう。
ぶどうを食べさせるときは、必ず皮をむいて細かくカットするかつぶしてからにしましょう。そのまま食べさせると喉に詰まらせてしまう危険性があるので注意が必要です。
離乳食後期のおすすめの果物と調理法
離乳食後期はかみかみ期。手づかみ食べをはじめるのもこのころです。果物は柿をはじめてみてはどうでしょうか。硬い柿は完全にかみ砕くのが難しいので、熟して柔らかくなったものをあげましょう。
赤ちゃんの食べる量も増えてきますが、はじめての果物はアレルギーの心配があるので少量からはじめてください。
離乳食初期や中期から食べている果物も、食感を多めに残すようにしたり、ヨーグルトと合わせて味に変化をつけたりしてみましょう。
離乳食完了期のおすすめの果物と調理法
離乳食完了期はぱくぱく期。だんだんと大人と同じようにものが食べられるようになってきます。刺激が強めのグレープフルーツやパイナップルにチャレンジしてみても良いでしょう。
食べ方のバリエーションもつけやすくなります。ヨーグルトと一緒に食パンにはさんでフルーツサンドにしたり、蒸しパンの材料に使うなど、食事を楽しむ工夫とともに食べさせてあげると良いでしょう。
果物を使った離乳食の保存について
すりつぶしたり裏ごしした果物が残ってしまったら、冷凍保存をしておくと便利です。使うときには電子レンジで加熱しましょう。製氷皿を使って小分けにして冷凍しておけば、使う分だけ手軽に解凍できます。
適当な大きさにカットした果物をフリーザーバッグに入れて冷凍しておいても良いでしょう。この場合も使うときには電子レンジなどで加熱をします。
離乳食の果物 まとめ
果物は離乳食初期から与えて大丈夫な食品です。赤ちゃんの成長に合わせて、種類や調理方法を変えていきましょう。
果物はアレルギーを起こす可能性があるので、離乳食中期ころまでは加熱をしてからにし、はじめて与えるときはごく少量からにするのもポイントです。
つぶしたりペースト状にした果物が残ったら、製氷皿で小分けにするなどして冷凍しておくと便利です。使うときは再加熱をしてからにしましょう。
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